ユニット交換で約35万円というABS不良を
「Jスクエア」は技術力で修理を可能にした
年々クルマを制御する電子デバイスが増えている。それゆえ故障するとパーツ代は高価。
BMWディーラーでABSユニット不良の修理(交換)を依頼すると、その見積金額は約35万円。
とはいえ、命を預けているABSなどの車両安定装置を故障したまま乗り続けるのは、あまりにも危険だ。
ところが、そんな”ユニットの交換”を宣告されたABS系の故障を、神奈川県横浜市にある「Jスクエア」は本来は修理不能というABSユニットをオーバーホールしてしまうという。
その修理件数は、なんと年間1300基。輸入車でもとくにドイツ車の修理依頼が多いようだ。
1980年代のクルマは、ABSさえオプション。トラクションコントロールも装着されているクルマは少なかった。しかし、今やABSはあたり前、スタビリティコントロール(車両挙動安定装置)も一般的に装着されるようになっている。
一度でもABSの恩恵を受けた人ならわかってもらえると思うが、作動させる頻度は少なくても「万が一」ということを考えると、機能しない状態はもの凄く不安だ。これはシートベルトと同じような感覚。
大昔、人は裸で歩いていた。
だが、パンツを履くことを覚えたところから、二度と裸で歩けなくなった。
それと同じように自動車の安全装置も、あるものがなくなる、作動しなくなるのは、パンツを履かないのと同じくらい不安なはずだ。