プレミアムスポーツからハイパーユーロ、そして原点回帰へ
ミニバン&ワゴンのカスタム文化は今後も続く…
「WAGONIST」でトップクラスのカスタムユーザーカーを紹介する『街のワゴニスト』。
1995年から続く名物企画に登場した車両たちを、”AMW”では7回に渡って紹介。20年以上の歴史を振り返り、カスタムのトレンド遍歴について解説してきた。最終回となる今回は、2013年から2016年に掲載されたユーザーカーをピックアップ。
デザイン、カラーアレンジ、ホイールセッティングなど、高い独創性とセンスをバランスさせた、近年のトップ・オブ・ユーザーカーを見てみよう。
2013年[平成25年]〜2014年[平成26年]
2010年前後は、高級×GTテイストを融合したプレミアムスポーツが台頭に。
そして、ここ数年の流れとしては、変わってハイパーユーロコンセプトが主軸となった。ハイパーユーロコンセプトとは、大きなバンパー開口部やLEDを使ったアレンジで、まさにコンセプトカーのように美しくアグレッシブなフォルムを主張したもの。
タイヤ&ホイールのセッティングや、ボディカラーとは異なる色を加える”注し色”など、大胆さと個性の魅せ方も選考ポイントのカギとなった。
↓ESTIMA↓
トヨタ・エスティマのフロント両サイドに刻まれたフェンダーダクト。
このサメエラ形状をバンパー両サイドに踏襲したり、ホイールをボディ同色にアレンジするなど、10年掛けてこのスタイルにたどり着いた。
↓TANTO CUSTOM↓
VWシロッコを意識したバンパーメイクに、ボンネットは延長してバッドフェイスに。リヤはゴルフを意識した作り込んだタント・カスタムだ。
↓ESTIMA↓
腰上はスムーシーにボトムを視線を集めるスポーツメイクで、全体を構築。
このエスティマは、ロングノーズ化したボンネットもキーポイントとなった。
↓ALPHARD↓
ボンネット、ダクトネット、ホイールなど、濃色系のボディカラーに華を添えたオレンジのコントラスト。
内装は一転してオレンジが大半を占めるカラーコーデを採用。
↓CROWN ESTATE↓
クラウン・マジェスタのフェイスを移植し、GTを彷彿させるスポーティなバンパーをワンオフしたクラウン・エステート。
ブリスターフェンダーを組み合わせ、ハイパーユーロ×VIPを具現化。
↓COROLLA RUMION↓
Vヴィジョンのエアロとモノトーンメイクで、シャープに描かれたカローラ・ルミオン。
ホイールは、米国ブランド”ヴォッセ”を履かせてツウな足元を演出させた。