大きなボディ加工もない。フットワークも極端なまでの低さではなく、あくまでもさり気ないローダウン。「このスタイルなら自分でも作れる」そう思わせる部分にこそ、薮下サンの魅力はあるのだと思う。しかし、誰にでも出来る=スタイルアップとしては難易度が高い。みんながやっていることならば、それは周囲に埋もれてしまうのだ。まずはしっかりとしたベースメイクの確立。ホイールのさり気ないツライチ感にボトムを整えるエアロたち。こうしたツルシのパーツによって「素」でもカタマリ感を演出した。そして、ここからが真骨頂であるカラーメイクで、群を抜く存在感、オシャレ度をアップさせたのだ。薮下ゴルフはショーカーではない。あくまでもストリートで走るファミリーカーだ。そうした使命を全うしつつ、性能や快適性と関係ないところで、お小遣いで遊ぶ。スタイルアップはお金を掛けたモン勝ちじゃない。いくつになってもこういうセンスと遊び心、持ち続けたいモノです。