M135iに2シリーズの顔を移植し、まるでニューモデルのように仕上げ、見事に年間4位入賞を果たした藤下BMW。このM135iに辿り着くまでに、シロッコとトゥーランを高いレベルでメイクアップを施し、スタコンにも登場しているツワモノである。
このクルマの凄さは、色モノとしての顔面スワップメイクに陥らなかった点だ。「BMWの王道ではない作り方」を求めて、顔面スワップを実践。アメリカからパーツを取り寄せ、試行錯誤の末、いかにもスッキリと苦労を感じさせないマッチングを完成させた。顔面スワップ後にボンネットにあるBMWエンブ
レムに違和感を持ったという。そして、あっさりとエンブレムレスに。ここもBMW王道とは確実に異なる藤下流のメイク術がある。
ホイールはUS鍛造、MPCで藤下サンのオリジナルデザインのワンオフホイールを製作。他のUSモノとは一線を画す欧州スタイルとした。ツウにのみ通じる深淵なるこだわり。その神通力でスタコン史に刻まれる名車が、ここにまた誕生した。