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レクサスLSの最新VIPスタイルをリードする一台

発売から9年が経った今でもVIPカー業界で人気の車種であり、常に話題に事欠かないのが「レクサスLS」だ。ライバルが増えた今、「誰よりも先に」という想いが人一倍強いLSオーナーが再び動く。後期仕様で新しく見せるだけでは満足せず、もっともっと上へ。オーナーの視線は、まだいつ世に出るか分からぬ次期LSへと向かっている。

LSを常に最先端仕様に仕上げるこだわり

 レクサスLSを手に入れて5年。今まで数多くのクルマを乗り継いできた工藤クンだが、ここまで長く所有したのはこのLSが初めて。

このクルマにかなりハマっていることが伺えるエピソードだが、それは仕様変更のペースの早さにも表れている。前期型を購入して、すぐに中期型仕様に変更。LSが後期型にマイナーチェンジした時も、誰よりも早く部品を取り寄せて後期型仕様を完成させた。

フェンダーをワイド化したのも早かく、HKS製スーパーチャージャーの搭載もVIPオーナーの中では先駆けだった。とにかく、何事も誰よりも先にやるのがオーナーのモットーである。

 LSに長く乗り続けてきた彼だが、最近になって思ったことがある。それはLSをドレスアップするオーナーが、かなり増えていることだ。

「以前と比べたら、中古車の価格が大幅に下がった。かつてのセルシオのように、イベントで見かける機会がさらに多くなると思います」と工藤クン。

 新しく見せるための後期型仕様も、今や多くの人が挑戦している。

そうなると現状の姿で満足するわけにはいかず、もっと新しさを追求したのであった。そこでオーナーは、何と次期型のLSに目を付けた。ただ、現段階では新車スクープ誌にイメージ画像がたまに載る程度で、いつ発表されるかは分からない。しかしそこは、確かなセンスの見せどころ。

「今回はそのイメージ画像をもとに、さらに僕の中で想像を膨らませて自分なりの次期型LSを作りました。もしも次のLSが、僕の想像通りの姿だったら面白いですけどね」。

今が旬の後期型より新しいムードが漂う
独自の解釈で具現化した次期型スタイル

 昨年完成させたスパルタンなフォルムをベースに、次世代を予感させる加工をプラスした最新仕様。最大の見どころはヘッドライト。加工しなくても洗練されたビジュアル故に手を加える人は少ないが、次期型LSをイメージさせる顔つきを作る上で外せなかった。レクサスの象徴であるL字型のスモールはそのままに、丸型3連プロ眼を外してレクサスNXの角目3灯をインストール。

「次期LSのイメージ画像も角目3灯で、このカタチが今後のレクサスのスタンダードになると思いました。加工はかなり大変でしたけどね」。

 光源となる小さなLEDチップを打ち替え、光軸も自身の目で何度も微調整。もちろんインナーも作り直し、純正らしさを出すためにスカッフプレートを加工した光るレクサスロゴも仕込んだ。苦労の甲斐もあり、完成度の高さには自信がある。

「バンパーの形状を何回も作り直すより、ライトを変えた方がインパクトが大きい。LSが持つ高級感を崩すことなく、後期のライトよりも新しく見せることができました」。

 全て自分でデザインを考えた、ワンオフのエアロも要チェック。

今回はフロントバンパーが進化している。ウォッシャータンクを外してまで奥行きを稼いだ左右の開口には、ワンオフの丸フォグを追加。以前のフォグレス仕様も味があったが、今回のリメイクで表情がより豊かになった。

さらにリップの造形も見直す。両端を立ち上げたガンメタ部分、角にエッジを持たせて攻撃的に仕上げたシルバーのフラップはそれぞれ別体式。質感の高さで他と違いを出した。

スポーティな雰囲気を出すために選んだFスポーツグリル。枠はブラックメッキ化

「LS乗りの手本になるような一台を作りたい」

 エアロやフェンダー、ボンネットなどボディのほぼすべてに手を加えても、ボディカラーは純正ブラックを貫いている。違う色にすればイメージがさらにガラッと変わるし、イベントでの注目度も高くなる。

「他のクルマを見ると刺激を受けてしまいますが、高級車らしさを主張したいからボディはやっぱり黒」。

ボンネットにはMASAモータースポーツのダクトを仕込む

 それは内装も同様。部分的に赤と黒で張り替えて華やかに仕上げているが、純正のウッドパネルはあえて残す。高級車と言えばウッド、それも譲れなかった。

さらに至れり尽くせりの機能が付いた電動本革シートを外し、レザーで張り替えたレカロのセミバケットシートを搭載してスポーティなムードも高めている。

福岡県
工藤 憲一郎(38)
LS460

 振り返ってみると、もうイジる余地がないほど完成度を高めたLS。しかし、進化はまだ終わらない。

「これからもっと増えるであろうLSオーナーの、目標となるようなクルマを作っていきたいです」とオーナー工藤クンのLSへの想いは尽きない。

(TEXT:VIP STYLE編集部)

VIP STYLE 10月号

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