ソウルペイントにピンストライプなど、妖艶なカスタムペイントが自慢だった梨恵サンの30型セルシオ。手が込んだ塗装を潔く捨て、DTM意識の戦闘的な姿へと進化した。
パッと見では、女性が乗っているとは思えない。しかし内装は、「私のお部屋」と言わんばかりに女性らしさ全開。そのギャップに、きっと誰もが腰を抜かす。
今年1月に開催されたドレスアップ&チューニングカーの祭典「東京オートサロン2015」。毎年大盛況のビッグイベントでは、ある一台のユーザーカーが注目を集めた。内装メイクのスペシャリスト、エルティードブースに出展されたグレーの30セルシオである。
その30系は、来場者とネットでの投票でカッコいいクルマを決める「カスタムカーコンテスト」で、セダン部門の優秀賞に選ばれた。様々なパーツメーカーのデモカーがひしめく中で、ユーザーカーが選ばれるケースは少ない。しかもオーナーが女性というのもまた驚きで、「Yahoo! ニュース」ではクルマとオーナーの写真まで掲載された。
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「それを見たお母さんからLINEが届いて、『あなたがYahoo! に載っているわよ!』って(笑)」。
どの辺りが評価されたのだろうか。それは後ほど分かるとして、とにかく気合いを入れて作り込んだクルマであることは間違いない。過去に本誌でも紹介したが、前仕様の外装は大胆なカスタムペイントがトレードマークだった。気に入っていたのだが、もっと上へと飛躍するために以前のイメージを可能な限り消した。
「塗装の完成度が高く、手を加えるのが難しかったんです。それなら思い切ってフルリメイクして、全く別のクルマを作ろうと決めました」。
さらに今回は、内装も総張り替え。エルティードのMAYUMIサンとタッグを組み、理想である煌びやかな室内空間に仕上げている。このトータルバランスの高さも、受賞に結びついた理由のひとつであろう。