大型セダンも怯むほど気品に満ちた姿
誰よりも高い志を持つ21歳がカタチに
新車で買ったからこそ、しばらく経ってから後悔するようなドレスアップはしたくない。だからと言って、ライバルと被りたくもない。そんな葛藤を打ち砕くために作られたのがフロントバンパー。付け根は後期用の社外バンパーが出回っていなかったこともあるが、フィッティング重視で純正を採用。そこにエイムゲイン純VIP GTの51フーガ用をニコイチした。スポーティだがイカツ過ぎず、繊細なライン取りで品もある。サイド&リアが無加工でも、違和感なく馴染むと思ったからだ。
「51フーガ用を選んだ理由は、他の車種と比べてアールが滑らかだったから。マークXのスタイリングも丸みがあるので、ニコイチしてもバランスが崩れないと思いました」。
立体感溢れるフォグ周りの造形は崩さず、中央をカットして幅を調整。丈はサイドステップに合わせており、真横から見てもフロントからリアの流れは非常に自然である。手を加えているのにそう感じさせない高い技術は、努力の賜物と言えよう。
ボディカラーは新車ということもあって、自分好みに選ぶことができる。頼本クンはホワイトパールクリスタルシャインをセレクト。黒で渋くまとめるのもアリだが、
「自分が描くシンプル仕様には、白が一番似合うと思いました」。
しかし塗り分けは、202ブラックを採用。エアロやドアミラー、ルーフを漆黒に染め上げてメリハリを効かせている。ボルドワールドのエアサスで実現した極低フォルムも相まって、手数は少なめながらも近寄りがたい雰囲気が漂っている。