漆黒ボディとグラマラスなブリスター
この2つこそ、「VIP」を主張するカギ
2作目となるワンオフのブリスターフェンダーも、最新仕様を語る上で外せない。
以前履いていたホイールは19インチ。今回は1インチアップし、20インチのワーク・ジスタンスW10Mをチョイス。僅かなインチ(ホイール径)の違いでもフェンダーのアーチ形状に大きな差が出るため、まさにイチから作り直しである。
「1インチアップするだけでも、見た目の印象がかなり違う。足元に迫力が欲しくて、この20インチに合わせてフェンダーを作りました」と秋山サンは語る。
以前の出幅(ワイド化)はフロント3cm、リヤ4cm。「いかにも」という形状ではなく、純正のスタイルを崩さないように滑らかなアーチを描いていた。
今回のフェンダーはフロント8cm、リヤ13cmと、出幅の数値は以前の倍以上。広範囲に渡ってワークス風に膨らませているが、スソをしっかりと絞り込んでいるためボテっとした印象は感じない。
「理想は青森の木村サンの15マジェ(トヨタ15型マジェスタ)。出すところは出して、絞るところは絞る。タイヤを見せて、ドッシリ感のあるフェンダーにしたかったんです」。
また、今回もプレスラインをアレンジ。以前のフェンダーはラインの先端を、フロントとフェンダーのアーチ辺りで落としていた。今回はそのラインを消し、リアのドアノブ下辺りで落としてからハネ上げた。
「最初はデザイン性のあるフェンダーを作ろうと思いましたが、コンセプトとかけ離れてしまう。そこでラインで遊び心を持たせました」。
実はこのライン、純正よりも深く刻んでクッキリさせている。ボディカラーが暗めになるとラインがぼやけてしまいがちなので、それを解消するためのアイデアなのである。