理想的なハイスピードドライビングを実現
また、驚いたのは2ヘアピンでのブレーキングである。そこは、ダンロップブリッジ先を抜けてから横Gが残りながらブレーキとステア操作を同時に行うポイントである。
今までのポテンザシリーズは、ブレーキか旋回か、どちらかを優先しなければならなかった。というのも、4輪の接地荷重が不安定な状態のところにブレーキと舵角が入り、接地変化を起こしブレーキロックからABSが介入してしまったからだ。理想の旋回姿勢に持ち込もうとした瞬間、ABSがすべてを台無しにしてしまうのだ。それがRE-71Rでは、ものの見事に払拭されていた。
「GT-RはアテーサE-TSによりコーナリングとトラクション性能を絶妙にバランスさせているが、それでも有り余るターボトルクが旋回からの立ち上がり加速でグリップ力を奪いがちである。だが、RE-71Rはそんなときでも見事に路面を捉えて離さない」とテスターの桂伸一氏はコメントした。
これは筑波サーキットに限った話ではない。熟練のGT-R乗りであれば、この違いが意味することがどれだけ走りに、そしてラップタイムに貢献するかがわかるだろう。
RE-71Rははっきり言って理想的なハイスピードドライビングを実現してくれ、その特性に頬が緩む。久しぶりにブリヂストンらしい、ブリヂストンを履くことの恩恵を感じさせるタイヤだった。
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