黒からの脱却を目指してブルーにトライ
今、なぜブルーなのか。
「以前からブルーはやってみたいカラーでした。ホイール単体で見ると良い感じなのですが、実際に試作品をクルマにつけてみると、どうもピンと来なかったんです。ただ、今はブラックが流行ですが、黒はクルマから離れると、せっかくのデザインが隠れてどれも同じように見えるんです。それが作り手として悔しかった。だから黒からの脱却を目指してブルーにトライしたのです」
「試行錯誤を繰り返し、『おっ、イケルじゃない!!』というカラーに辿り着きました。この深い風合いのブルーがいいんですよ。ホイールのデザイン面も生きてきます」と萩原氏は理由を説明してくれた。
なるほど、トレンドを追いかけてはいない。いや、むしろトレンドを作り出しているといえるだろう。
「新しいホイールは市場に送り出して4年間は陳腐化させないよう、徹底的にサイズやカラー、デザインを考え抜いてデビューさせています。なぜなら、新製品を出した翌年に今年のトレンドはコレですって、まったく新しいデザインのホイールを売り出したらお客さまに失礼ですよね。期待を裏切らないため4年後も現在のものをアップデートした形でデザインを踏襲するのです」と萩原氏。