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ノーマルからチューンドまで日産R35GT-R用プレミアムホイール

高性能タイヤの性能を100%発揮させる設計を施した
「アドバンレーシングGT・プレミアムバージョン」

I gave a design to let you show 100% of performance of the high-performance tire “ADVAN racingGT premium version”

ADVAN Racing GT Premium Version
アドバン・レーシングGT・プレミアムバージョン

ヨコハマのスポーツ&レーシング系ブランド「アドバン」がリリースする、日産R35型GT-Rをターゲットにしたホイール「アドバン・レーシングGT」。そのホイールに鮮烈なブルーカラーがラインアップした。

「ホイールのデザインを決める上で特にトレンドとかは意識していません!」と言い切るのは「アドバン・レーシングGT」の仕掛け人である『横浜ゴム』製品企画部ホイール企画デザイン チーフ・マーケティング・プランナー萩原修氏。
その萩原氏にはGT-R=5本スポークという強い思い入れがある。
それはHKS・GT-RでグループAレース参戦当時、憧れのカルソニックGT-Rと同じホシノインパル製の5本スポークホイールを履いてレースをドライバーとして戦ったことに由来する。それがデザイナー萩原氏の原点だ。

アドバン・レーシングGT・プレミアムバージョン
10万9080円(9.5J×20インセット28)〜12万2040円(12J×20インセット20)/本(税込み)

R35GT-Rをターゲットに開発されたアドバン・レーシングGTの性能は、最速タイムを刻む数多くのチューンドGT-Rに装着されて実証済み。また、今注目のサーキット走行用タイヤ、アドバンA08Bの開発時にも使用され、新たな高性能タイヤの性能を100%発揮させるホイールとして、オーナーの注目を集めている。

今年、このアドバン・レーシングGTのプレミアム・バージョンに新色が加わった。深い色合いの光沢のあるダークブルーのカラーは『レーシング・チタニウム・ブルー』と名付けられ、新鮮な印象を与える。

黒からの脱却を目指してブルーにトライ

今、なぜブルーなのか。
「以前からブルーはやってみたいカラーでした。ホイール単体で見ると良い感じなのですが、実際に試作品をクルマにつけてみると、どうもピンと来なかったんです。ただ、今はブラックが流行ですが、黒はクルマから離れると、せっかくのデザインが隠れてどれも同じように見えるんです。それが作り手として悔しかった。だから黒からの脱却を目指してブルーにトライしたのです」

今流行のコンケイブは萩原氏のGT-Rデザインと呼ばれる造形が原点。カッコよさを追求したサイズ、インセットから生まれた

「試行錯誤を繰り返し、『おっ、イケルじゃない!!』というカラーに辿り着きました。この深い風合いのブルーがいいんですよ。ホイールのデザイン面も生きてきます」と萩原氏は理由を説明してくれた。

『横浜ゴム』製品企画部ホイール企画デザイン チーフ・マーケティング・プランナー萩原修氏

なるほど、トレンドを追いかけてはいない。いや、むしろトレンドを作り出しているといえるだろう。
「新しいホイールは市場に送り出して4年間は陳腐化させないよう、徹底的にサイズやカラー、デザインを考え抜いてデビューさせています。なぜなら、新製品を出した翌年に今年のトレンドはコレですって、まったく新しいデザインのホイールを売り出したらお客さまに失礼ですよね。期待を裏切らないため4年後も現在のものをアップデートした形でデザインを踏襲するのです」と萩原氏。

アフターパーツが装着されることを前提にデザイン

最も重要なのが「スポーツ」という軸だ。言い換えればアドバンらしさであり、絶対にぶれてはいけない部分である。
アフター市場のホイールは、いわば趣味の領域のビジネス。全方位で展開していたらブランドイメージがボヤけてしまう。だからこそ、ある意味尖った部分が必要だ。その証拠に、アドバン・レーシング・シリーズのカタログにはスポーツ系の車種しか登場しない。

ホワイトのボディに落ちつきのあるブルーのホイールの組み合わせはベストマッチ。撮影車はフロント10.5J×20インセット24mm、リヤ11J×20インセット5mmをセット。深リムも美しい

プレミアム・バージョンのロゴはマシニング仕上げ。横長のデザインは機械が入るギリギリまで掘り込む。見た目にも迫力満点だ

かつてミニバンブームの時代には、販売店からミニバン用ホイールを作ってほしいという要望があったそうだが、萩原氏は頑として受け付けなかったという。「結局、オマエの作りたいモノしか作らないのか、と言われました。まぁ、実際そうなんですけど」と笑う。

その「アドバン・レーシング」シリーズが目指しているのが世界標準の絶対的なカッコよさだ。
実際、欧州の自動車ショーでも、車高は低く、ホイールはツライチ、そしてキャンバーというのが普遍の価値観。日本市場だけが特殊な環境なのだ。あのポルシェでさえ、日本仕様は細いタイヤに変更している。

最大67.5mmのディープリムはアフターの大型キャリパー装着対応と金型鍛造採用によるデザインの自由度向上によって達成した

もうひとつ、萩原氏ならではの拘りが、アフターパーツが装着されることを前提にデザインしている点。
例えばアドバン・レーシングGTでは、アフター市場の大きなブレーキキャリパーも装着できるよう開発段階から想定されている。

「ホイールを替えて、社外品のキャリパーにスポークが当たったらカッコ悪いですよ。アフターの商品を作るなら、そこまで考慮しないとプロフェッショナルとは言えません」。
細部に宿る萩原流の拘り。突き詰めて作り上げられた美しさこそが、ヨコハマホイールの魅力である。

 

YFC TEL03-3431-9981 http://www.yokohamawheel.jp/

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