ホンダ・フィットに2リットルエンジンを搭載
ホンダ車用のパーツメーカーである「ジェイズレーシング」は、東京オートサロン2016にのブース(北11ホール)を出展。S2000とフィットの2台のデモカーが展示されていた。
様々なチューニング雑誌に登場していた「J’sレーシング 魔王S2000」(ホンダS2000)だが、今回は排気量を2.6リットルまでアップされていて、エアロもアップデートされた仕様で展示されていた。
もう1台のGE8フィットは、オーバーフェンダーや大型エアロを装備したサーキット仕様。
こちらはエンジンをシビックタイプR(FD2)用のK20A型エンジン(2リットルVTEC)に換装。モーテックというレース用コンピュータで制御することで暫定仕様ながら実測で260psというパワーを発揮するマシンだ。
そして大注目の外観。見てのとおり女性キャラクターがドーンと描かれているが、これはいわゆる「萌キャラ」ではないという。
このフィットはサーキットイベントへの参加、タイムアタックなどを通じてジェイズレーシングの技術力をアピールしていくことを目的としているのだが、その「見せ方」について新しい試みが考案された。
それがプロジェクト用のイメージキャラクターを用意することで、それこそがこのイラストの女の子なのである。
これを描き出したのはクリエーター集団の「松風工房」で、メンバーは現役のアニメーション監督にキャラクターデザインも行うアニメーター、そしてグラフィックデザイナーと、全員、TVや劇場版アニメーション作品を製作するプロ中のプロである。
ちなみにブースには「灰と幻想のグリムガル」というTVアニメのポスターが貼ってあったが、この作品の監督である「中村亮介さん」と、キャラクターデザインの「細居恵美子さん」そしてグラフィックデザインの「渡部 岳さん」がこのキャラクターの製作とボディのグラフィックデザインを担当した。
そんなクルマだけに、会場へ行った際にはチューニング面だけでなく、キャラクターコンテンツ界のプロ集団が手がけたイラストとグラフィックにも注目して頂きたい。