えっここまで見せちゃっていいの?
ニュル24時間を走行した86の分解ショー
先日発表された「トヨタ86GRMN」の元となっている車両といえば、ドイツで開催されたニュルブルクリンク24時間レースを走破したトヨタ86である。2月12から開催されている(2月14日まで)大阪オートメッセの「ガズーレーシング」ブースでは、86ニュル号(実際にレースに参戦したマシン)をバラバラにする分解ショーが行われた。
分解を担当するのは、実際にニュル24時間レースを戦ったスタッフ。ショーが始まると、サーキット同様にエアジャッキで車両を上げて、タイヤ&ホイールをはずし、フロントバンパーから分解スタート。フェンダーやドア、リヤバンパーなど7分ほどで、真っ裸となってしまった。
細部を見ていくと、至るところに軽量化と補強の跡を見ることができた。
スタッフの坂口卓弥さんは「ベース車両が一般的に販売されている86と同じなので、レーシングカーとは違ったクルマ作りになっています。解体された状態をジックリ見てもらえば、みなさんのチューニングのヒントが詰まっていると思います」と話してくれた。
とにかく軽量化できるところはとことん肉抜き(パネルに穴を開ける)され、剛性を確保するところはしっかりと補強されていることがわかる。そのノウハウを公開しているようなもの。
もし他メーカーのレース関係者が会場で見ていたら、その手法を盗むこともできる。それでも公開できるというのは、まだまだ技術を進化させられるというガズーレーシングの自信ともいえるだろう。
(レポート:XaCAR編集部・大野田)
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