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大阪オートメッセ ユーザー満足度を高める「トライアル」のある努力とは

日々変化するユーザーの要望に応えるのが
チューナーとしての使命だと考えています

毎年、大阪オートメッセでブース内に広いレカロシートのお試しスペースを用意する大阪市の老舗チューニングショップ「トライアル」。今年も例年同様、ブースにはバケットシートからリクライニングシートまでのレカロ製シートが展示されていた。

かつてはハードチューナーとして名を馳せていた「トライアル」だが、今年の大阪オートメッセではライトチューン仕様のホンダS660、マツダロードスターのほか、サーキットスペックのトヨタ86(もう1台のメカチューンの86は販売されていた)、BMWミニを出展。このほかブリッツの86やHKSのWRX STIのデモカーも展示されていた。

「ユーザーの要望は多様化しています。ハードチューンより自分のクルマで何ができるのか?を提案しています。また、メーカーから販売されているパーツをポン付けするだけでは、ユーザーは満足されません。たとえばS660にレカロシートを装着したい。しかし、レカロ純正のシートレールでは狭い車内のどこかに干渉して装着できません。そんな『不可能を可能にする』のが私たちの使命だと考えています」と語るのはトライアルの牧原道夫代表。

実際にS660の車内を見てみると、トライアルオリジナルシートレールによってレカロSR-7シートがギリギリながらもドアにもどこにも干渉せずに装着されている。

近年は、インターネットなどでユーザーがさまざまな情報を手に入れやすくなっている。とくに自分のクルマのこととなれば、知識や情報はチューナー以上持っていることもあるそうだ。
そのようなユーザーを満足させるために、要望以上の結果を出すようにしているのがトライアルなのだ。

シートを付けるだけでなく、ポジションの高さなど細かいセッティングまで、できるかぎりユーザーの要望に応えるようにしているという。

「S660は、HKSのフラッシュエディターを使ったライトチューンが好評なんです。ハイオク仕様で84馬力までアップするのがベストセッティング。ただ、装着するマフラーやエアクリーナーなどが異なれば、細かいセッティングは必要だですね」と牧原代表はいう。

ロードスターでは、オリジナルシートレール(保安基準対応)で、好みの高さにシートをセットできるという提案がされていた

コンピュータとブーストコントローラーによる一般的なブーストアップに比べ、フラッシュエディターによるコンピューターチューニングはリーズナブル。ポン付けしても、それなりの結果が出せるのだが、施工する個体に合わせて1台ずつ調整する。これが、乗りやすく満足度の高いチューニングを実現する秘訣ともいえるだろう。

「私たちは、車種、ユーザー、クルマの使い方をしっかりとカウンセリングして、最適なメニューを提供するようにしています。とにかくユーザーとの対話を大切にして、シートひとつでも満足していただけるセッティングを提供できるように心がけています」と牧原代表。

これがトライアルのユーザー満足度を高める秘訣なのだと感じさせられた。

トライアル牧原道夫代表

トライアル公式ホームページ

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