サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

大阪オートメッセ「軽さ」の次に「レイズ」が求める機能性とは

ホイールの剛性を高めて路面へのパワー伝達性を高める

軽量&高剛性を両立する鍛造ホイールメーカーとして有名な「レイズ」。数々のモータースポーツシーンで活躍するレーシングカーから市販モデルまでの走りを支えるホイールをリリース。純国産メーカーとしての確かな製造技術と精度は、モータースポーツシーンだけなく一般のユーザーからも高い信頼を得ている。

そもそもレイズといえば、スーパーGTやF1などモータースポーツ用ホイールの製造メーカーとして高い実績がある。それゆえ市販ホイールでもスポーティな鍛造モデルに目が行きがちになるが、ファッショナブルな鋳造モデルもラインアップ。モータースポーツシーンで培った技術やノウハウは、すべてもホイールに惜しみなく投入されているという。

「スーパーGTなどモータースポーツシーンでは、いかにエンジンのパワーを路面に伝えるかが課題となっています。その技術は市販モデルへもフィードバックしています」と語るのはレイズ営業本部の小角祐貴さん。

これまで市販スポーツ系ホイール(とくにスポーツ系ホイール)で注目されていたのは「軽さ」。しかし、現在は軽いだけなく「剛性」も求められている。その理由は、前述の「いかにパワーを路面に伝える」ということを目的としているからだ。

今年お披露目された「ボルクレーシングG25Edge」。スポーツ系鍛造ホイール「ボルクレーシング」の中でもデザイン性の高いGシリーズのデザインコンセプトは継承しつつ、スポークの角度を変更し、厚みを増すことで剛性をアップ。ハイパフォーマンス・スポーツカーに対応する性能を確保している。

市販車でもタイヤのグリップ力が高まり、エンジンのパワーも400ps超というクルマも珍しくない今、ブース中央で「ボルクレーシングG25Edge」を装着する2WDのBMW・M4(431ps)であれば、後輪1輪当たり215psを受け止めなければならない。一見、強固なホイールも、これほどのパワーがかかれば歪みが発生。それがパワーを路面に伝達する妨げとなるそうだ。

ブースには左からWEC用、F1(ウイリアムズ)用、スーパーGT×2本という合計4種類のレース用ホイールを展示。

軽量化へのこだわりはすべてのホイールに投入

レイズのホイールラインアップでスポーティ系のボルクレーシングと対局ともいえるのが、「ベルザス」などデザイン性を重視した鋳造構造のモデル群だ。

「カタチも大切ですが、ホイールはどこまでいっても機能部品です。重たくなれば慣性が増してブレーキの効きが悪くなります。たとえ力強さを表現したごっついデザインのホイールでも、軽量化は追求しています。ホイールにとって機能性は、切っても切れないものです」と小角さん。

実際にフルクロス・クロススリーカーズT6で軽量箇所を見せてもらうと、スポーク裏側は肉抜きが施されていた。SUV用にデザインしたタフなルックスのホイールとはいえ、機能に対するこだわりはボルクレーシングと同じだ。

このようにユーザーが求めるデザイン性を満たしつつ、常にホイールに「機能性」を追求しているのがレイズなのだ。

レイズ公式ホームページ

【関連記事】

モバイルバージョンを終了