アフターパーツ業界が素早く対応した
ホンダS660用マフラーラインアップ
いまだ注文から納車までには1年弱の期間を要するほど大人気の「ホンダS660」。その期間を待ってでも購入する人たちは根っからのホンダ党も多く含まれるため、実は当初、カスタマイズ業界は「おそらく純正志向が強いのだろう」とにらんで、いわば様子見状態にあった。
ところが、である。蓋をあけてみるとオーナーのカスタム精神は旺盛で、ディーラー装着可能な純正オプション品である『モデューロ』パーツや『無限』パーツを納車段階でてんこ盛りにするという人も珍しくなかった。さらに業界が驚いたのは、アフターマーケットパーツ、とりわけマフラーへの注目度の高さだったのである。
ホンダS660の発売直後からスポーツマフラーをラインアップしていた「HKS」や「フジツボ」、「柿本レーシング」などのアフターパーツメーカーには、多く注文が寄せられ、HKSなどは新車発売から1年未満にも関わらず2作目をリリースするほど。
さらに従来からのマフラーブランドに加えて、ロッソモデロの4本出しマフラーなどに代表されるように、数多くのコアなメーカーが様々な構造の商品を送り出して、それが軒並み好評を得ていることにも注目したい。
そう、S660では、パーツのブランド名にこだわる人が多いイメージもあった従来のホンダファンとは異なり、パーツ単独での評価をしている層が増えている傾向にあるようなのだ。
というわけで数多くのメーカーが参戦して盛り上がるS660マフラーカスタムシーンは、今後もますます発展していきそうだ。
柿本レーシング
KAKIMOTO RACING Class KR
価格:11万円(税別)
素材には耐久性とルックスに優れたオールステンレスを使用。またサイレンサー内部は独自の内燃機構と多層構造を採用する。CVT・MT車ともに平成22年度新規制をクリアしつつ、迫力のサウンドとストレートな排気を両立。わずか35φの純正フロントパイプに対し、クラスKRでは50φの大口径パイプを使用。約2倍もの排気効率で確実なパワーとトルクアップを約束する。
柿本レーシング TEL072-265-5050 http://www.kakimotoracing.co.jp
S660.COM
エキゾーストシステム“ダンガン”
S660専用パーツのみを手がけるブランドとして誕生したのが「S660.COM」。S660.COM製バンパースポイラーとの組み合わせを前提に開発されたマフラーだ。それゆえこのようにバッチリのクリアランスでセットが可能なる。ちなみに写真は試作品。
S660.COM TEL04-7157-7336 http://s660.com
センスブランド
FOR S660 MUFFLER
純・国産にこだわり、経験豊富な職人がオールハンドメイドで仕上げるエキゾーストは、ユーザーが好みに応じて仕様を選べるセミオーダーメイド方式を採用しているのが特徴的。質感の高い仕上がりが魅力の『リヴォルバータイプ』を選択すれば、オプションで写真のようにチームロゴや車名などを追加することもできる(1本8000円〜)。
中間パイプはストレートタイプのほかTMOサウンド(砲弾型サイレンサー付き)/プレミアムサウンド(オーバル型タイコ付き)の3種類を用意。テールエンドについても、リヴォルバー(アップ写真で紹介しているタイプ)、クルーザー(シンプルなクラシックモデル)、ゾロ(テーパー仕上げ)と異なる3つのデザインを設定している。
センスブランド TEL0467-38-7432 http://www.sensebrand.jp
ナビック
S660用ナビック・オリジナルマフラー
メインパイプにも50φの大口径を採用しているにも関わらず、純正エンジンにポン付けした状態でも、低回転でスカスカになることなく6000rpmまでしっかりとトルクアップを実現。
50φのフロントパイプでサイレンサーまでをつなぐ排気システム。純正マフラーではサイレンサー左側の1本のみで排気されるのに対し、ナビックオリジナルマフラーでは、左右から出したパイプそれぞれがテールへと繋がる独特の構成。
ナビック TEL075-575-4433 http://www.navic-kyoto.jp/
ホンダツンカム
ソニックマフラー
スポーティーな見た目となるダブル出しタイプのデザインを採用。中間パイプ径は45φ、出口径は88×65φ、センターツインテール構造としながらも、軽量に抑えている点にも注目したい。
S660&BEAT MAGAZINE
1200円(税込)