整備ではなくレストア・レベルの修理が必要
「一番星号」を積んだフェリーは大阪南港を出発した翌日、東京の品川埠頭に到着。そこから修復の拠点となる全国哥麿会の田島会長の元へ向かった。東京の品川埠頭に着いた一番星号は陸路を自走して埼玉県にある新たな拠点へと向かった。現行のクルマが多い東京の道路にレトロなトラックは目立つ存在だが、それが一番星号ならなおさらだ。
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工場に入庫した一番星号は、新たに車検を受けるための整備が行われたのだが、なにぶん長い歳月が経過しているのでシャシーには激しい錆が発生。ブレーキまわりもオーバーホールが必要な状態と整備と言うよりレストアに近い作業が多いことが判明した。
これは手を焼いたと思うがそこは一番星号のためのこと。車検合格に向けて着々と作業は進んだ。また、これと平行して、映画用に取り付けられていた電飾アイテムやライトベゼルのバイザー、ホイールキャップなども取り外された。
シャシーまわりを覗いてみるとかなり錆が出ていた。それを根気よくきれいにしてから再塗装を行う。車検を受けるため特徴であった電飾アイテムは取り外されたが、外すことを前提にしていないものもあるのでここも大がかりな作業になったという。
電飾アイテムなどが取り外され、スッキリした印象になった一番星号が検査場に到着。
完璧な整備のかいあって車検場での検査は無事合格。待望のナンバーが交付された。一番星号のために新たに取得したナンバーはもちろん「1」である。
しかし、これで終わりということではない。外した電飾アイテムは再びナイトシーンを行えるよう、手直しを加えながら取り付けしなければ行けないし、ドアや箱のペイントもやり直すなど、一番星号の完全復活を目指した作業はまだまだ続いていくのだ。
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