1970年代当時のペイントや形状を忠実に再現
車検も取得してナンバーも付いた一番星号だが、これで復活劇の完了というわけではない。長い時間の経過により劣化やパーツの欠品がみられる外装の手直しはこれからである。銀幕のなかを疾走していた凛々しい姿に戻す作業がいよいよ始まったのだ。
最初に手が付けられたのがフロントまわり。キャビンの塗装やドアの絵柄など、さらにバイザー類など前回のレストア時に手直しされているのだが、当時の資料と見比べるとオリジナルとは違う部分もあった。そこで修理するのではなく、可能な限りオリジナルに近づけることがテーマになった。
見せどころでもある箱だが長年の風雨によって痛みも激しい。ここはリペイントされる予定。同時にドアの絵柄も当時の資料を元に描き直される。そのドア自体は年式違いのものに変えられていたという。電飾やレリーフが付くフロントパネルは撮影時の移動で取り外していたようで、脱着が容易な作りになっていた。