オリジナルのボディカラーはバンパー裏に残っていた
まずはフロントキャビンだが、ここは前回のレストア時に再塗装されていたのだが、そのときに使わた塗装は写真や映像の資料と見比べると色味やラメの感じなどがオリジナルと若干違う感じだった。
とはいえ、元の色を確認する手段はないと思っていたところ、作業のため取り外した純正バンパーの下に当時の色が一部だが残っていた。この色をベースに塗料の調合を行い再塗装した。同時にフロントガラス上に取り付けられるバイザーも映画の資料をもとに作り直され、変形がみられたバンパーの修正も行った。
さて、フロントまわりでもうひとつ重要なところと言えばルーフ電飾アーチの頂点に付いていた星マーカーだが、引き取った時点ではこれが欠品。そこでパーツを探したがいまでは入手困難となっていたのだ。とはいえ、この星マーカーは一番星号を再現するには大事なアイテムなので付いていないというわけにはいかない。そこで資料をもとにワンオフでを作り直したのだった。
ドアの絵柄も新たに描いてあったのだが、資料と見比べると違和感があったのでリテイクすることが決まった。バイザーも当時の写真などを元に形状が復元。バンパーはベース部分から形状を矯正。これらの作業を経て、締まった顔つきを再現したのだ。ホイールキャップも当時と同じラメ塗装を施す。