バッテリーの容量アップで燃費性能も向上する
一般的にバッテリーのサイズを大きくすると、容量ランク(絶対性能)は高くできる。とくにカーセキュリティーやカーオーディオ、電飾系などを装着しているクルマは、バッテリー交換をする際に容量アップしたほうが良いだろう。
というのも、純正バッテリーは燃費性能を高めようと軽量化するため、ギリギリの容量のコンパクトなタイプを採用しているからだ。
ところが、エンジンルームのバッテリー周りを見ると、容量ランクを極端に大きくするスペースは残されていないだろう。
仮に「長側面」のサイズはそのままに「短側面」のサイズを変える(上の表のアルファベット表記)という手段もあるが、バッテリーのケーブルの長さが足りなくなったり、ボンネットとバッテリーが干渉する危険性もあるのでオススメはできない。一般的にサイズ変更をする際は、長側面(二桁の数字)を大きくする。
もし、バッテリーを搭載するスペースの関係でサイズを変えられないときは、高性能バッテリーがオススメ。容量ランクのみを高めることができる。
たとえばトヨタ86およびスバルBRZの標準バッテリーは「55D23R」。これと同サイズの高性能タイプなら「100D23R」だ。つまり容量ランクは「55」から「100」までアップする。
このようにバッテリーサイズの容量ランクを高めると、コンピューターの演算速度が高まり最適なエンジン燃焼を実現。インジェクターなどの動作も良好になり、さらにエンジンの状態が良くなる。つまり、電力の余裕は燃費性能向上にもなるわけだ。もちろん、カーオーディオといった音響機器の音質もアップする。