季節によってルートまで替えて走行暖機運転
そこで浅田さんにクルマを長持ちさせる秘けつを聞いてみると
「いたって普通ですよ。水温計の針が動き出すまでは、クルマを走らせません。そのあとは、エンジンオイルや足まわりが暖まるまでは流れの速い幹線道路には出ないように気を付けています。冬は、とくに駆動系が暖まりにくいので、通勤ルートを変えて暖機運転をしていました」と語る。
「結局はダラダラとしか走らない人なんでしょ」と思われるかもしれない。
ところが、浅田さんと併走したことがあるが、とにかくメリハリのある走りをする。ただ、その走り方は、クルマへの負荷をかけず、じつにスムース。見るからに走り慣れていると感じさせられる。これも圧倒的な走行距離を経験した浅田さんならではと思う。
「クルマは走しらせてナンボ」という言葉をよく聞くが、浅田さんのようにスカイラインGT-Rと出会い、半生を共にした今なお「GT-Rで走ることが楽しい」と笑顔で応えられることはじつに素敵なことだと思う。次回、このスカイラインGT-Rを見たとき、オドメーターが何kmを刻んでいるのだろうか?
走行40万kmは各部に、その痕跡を残している。ボディにも錆が出ているが、そのたびに修理。
すでに発表から28年目を迎えようとしているR32型スカイラインGT-R(BNR32)は、さまざまなパーツの価格が高騰し、製造中止されているものも少なくない。長く乗り続けるためには、手に入るパーツはできるだけストックする必要があるそうだ。
※文中に出てくる写真で、46万kmのメーター以外は3年前に撮影したものです。
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