ノーマル風の古いメルセデス・ベンツS600
スーパーマシンたる部分を映像から分析!!
YouTubeで350万回の再生回数を誇るメルセデス・ベンツS600のドリフト動画。その迫力のシーンもさることながら、そもそも1991年から1998年に生産されていた3代目Sクラス(W140型)という古いクルマがどれほどのモンスターマシンになっているか、映像から分析してみた。
外観は、ホイールこそ19インチくらいにサイズアップされているが、とくにスパルタンなイメージはない。
ブレーキはキャリパーがブレンボ製対向4ポットキャリパーに変更されている。ローターは、ドリルドタイプに換装されているが、それほど大径ではない。
モンスターぶりを表現する注目のワンシーン!
W140型のS600は6リットルV型12気筒を搭載する。現行のSクラスにV12ツインターボが存在するため、動画タイトルに「Biturbo」と入っていても一瞬「ふ〜んツインターボね。ブーストアップ仕様かな?」と思いきや、よくよく考えてみれば、このW140型Sクラスにはターボの設定はなし。
下の写真のように、後付け感ありありのパイピング。さらにその中央には大型インタークーラーを装着する。そもそもラジエータとフロントグリルにこの厚さのインタークーラーが収まるスペースが存在すること自体も驚きだ。
ネットでいろいろ調べてみると、最高出力は857.9ps、最大トルク1190kgf、最高速は369km/hらしい。
さらに驚くのがトランスミッション。これほどのパワーが出ているからチューニングを施されているだろうが、映像中盤くらいのインカーから判断するにAT(オートマチックトランスミッション)なのだ。外観同様、インテリアもノーマル然として、ATとなれば、このクルマが普通に街中で停まっていたら、誰もモンスターマシンとは思わないだろう。
そして、この動画の評価したいところが、単純にドリフトシーンで終わらせていないこと。
0-200km/h加速タイムだけでなく、中間加速の計測もしているのだ。
といっても、やはり注目はドリフトなのだが、ある程度の速度からの加速体勢に入ってもタイヤスモークをモクモクと上げられるほどのパワーには驚きだ。
【関連記事】