誰よりも高く掲げた目標を叶えるため
妥協を一切許さずに仕上げた至高の1台
高校生の頃から地元のナイトミーティングに行き、カッコいいセダンを見てきた。
また5歳上の姉は、セルシオをドレスアップしていた。久美サンがセダンの魅力に惹かれたのは、当時の経験や環境が大きい。
18系クラウンも、クルマの免許を取る前からずっとほしかった一台だった。
「角張った17系とは違い、今までのクラウンにはなかった丸みのあるスタイリングに一目惚れしました」。
外装はクラウンらしさを残しつつ、ユーロかつスポーティなテイストを加えて威圧感を向上。少々シンプル寄りのKブレイク・コンプリート零式のエアロは、開口部のフィンと丸フォグを撤去。リアバンパー脇には鋭いダクトを刻み、疾走感を強めた。そしてパールやメタリックは一切加えていない、オリジナルグレーでオールペンしてスパルタンに演出。
「この色は、欧州車のような上品さと躍動感を表現したくて作りました。大好きなピンクと迷いましたが(笑)、こっちにして正解だと思います」。
渋さ全開の外装とは対照的に、車内は鮮やかな赤をメインカラーに採用。理想的な色合いとシボを持つレザーを取り寄せ、徹底的に張り替えている。パネルはシルバーで塗装して、クールなムードも漂わせる。
リアシートを外して作り込んだ、オーディオシステムも必見。フルロックフォードによる鳴りの良さはもちろん、アクリル+LEDを多用して見応えも十分な仕上がり。特に中央に設置したはしご状のアクリルメイクは、絶対被らない自信あり。