低燃費を求めるならエコモードだが
センタークラスターのメインモニターの下には、エアコンや走行モードを変更するモニター式操作パネルがある。ワンタッチで「エコ」、「ノーマル」、「スポーツ」といった走行モードを選ぶことができる。
エコモードは、ハッキリ言って市街地走行または高速道路をゆったりと流すなど、アクセルを一定にして走行するときは最適だ。
ところが、少し速く走ろうとするなどアクセルコントロールを必要とするシーンでは、エコモードではアクセルの反応が緩慢すぎて逆に扱いにくい。
今回は、高速道路を中心にゆっくり走ったり、ちょっと急いだりなどさまざまな走行パターンで1500kmを移動した。
高速道路で追い越しなどが必要とする走りをするときは「ノーマルモード」が良い。「スポーツモード」は、ステアリングの操舵感を重めにするなど安定感は増すのだが、エンジンの回転数を高めに保とうとするので高速道路では燃費低下などを考慮すると、ちょっと選択するのは躊躇してしまう。
スポーツモードは、ワインディングロードなどを走るとき限定という感じだろう。
ノーマルモードは、パワーステアリングの設定が軽く、市街地走行ではスルスルとハンドルが回せて女性でも扱いやすいだろうが、高速道路で速度が高まったときはもう少し手応えがほしい。
高速道路の車線変更などでは、軽い操作でハンドルが動かせるので、丁寧にステアリングを動かさないとドライバーによっては意図した以上に舵角を与えてしまうケースもありそうだ。
ただ、速度に応じてパワーステアリングの設定が変化するため、高い速度域で巡航しているときのほうがステアリングフィールは良好。
個人的には、スポーツモードのステアリングの重さやサスペンションの減衰力で、エンジンの制御はノーマルモードといった設定があると嬉しいところだ。
ハイオク仕様だがゆっくり走れば余裕で15km/L
燃費は、ゆったりと高速道路を流すと15km/L台を余裕でキープできる。
しかし、少しペースをアップすると12km/L以下になってしまうこともあった。このあたりは、ダウンサイジングターボの辛いところ。しかも、プレミアムガソリン仕様なのでちょっとガソリン代が気になるところだ。
とはいえ、速度域が高くなると8速でもエンジンの回転数が高くなるため、追い越しなどでは1速落としてもパワーバンドに入っているため非常に快適だ。
そのようなときは、ダウンサイジングターボの2リットル直4ということを感じさせない。このような味付けは、ちょっとヨーロッパ車のような感覚だ。