全長60kmのタイムアタック「マン島TTレース」
最高速は200km/hを超える公道バトル!
5月26-27日にドイツで行われたニュルブルクリンク24時間レースでスバルWRX STIがSP3Tクラスで2連連続でクラス優勝。さらに、イギリスで行われた世界一過酷で危険なタイムアタックで、世界最速タイムを記録した。
イギリスの小さな島で行われる「マン島TTレース」は、1904年にオートバイのタイムアタックとして始まった由緒あるレースだ。
しかし、使用されるコースはこの日のために封鎖された全長約60km(37マイル)公道。路面のμは低く、エスケープゾーンは皆無だ。
タイムアタックゆえ、当然のことながら周回なしの一発勝負。
さらにこのコースの凄さは、37マイルという長い距離と海抜0〜400mという高低差に加え、最高速は200km/hを優に超える長い直線があるかと思えば、上の写真のように市街地もある。コーナー数は、200以上と、コースを覚えるだけでも大変そうだ。
これは、世界一過酷なサーキットと呼ばれるドイツのニュルブルクリンクを上回るスケール。
ちなみにニュルは全長オールドコース20km+グランプリコース5kmの25kmだ。
つまり、マン島のコース長はニュルブルクリンクの約2.4倍もあることになる。
そんなコースを使う「マン島TTレース」に、スバルオブアメリカとプロドライブ(かつてスバルがWRCに参戦していたときのチーム)が共同してスバルWRX STIで参戦。ドライバーは、マーク・ヒギンズが担当した。
すでに同チームは、19分26秒/平均車速116.47マイル(約187km)でコースレコードを樹立していたが、そのタイムを上回るラップタイム17分35秒/平均車速116.47マイル(約207km/h)を記録したのである。
詳細は公表されていないが、550psにチューニングされ、ビデオから判断するにしなやかな足まわりとエアロダイナミクスによるトータルバランスに優れた仕様になっているようだ。
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