残価を再ローンで支払えばドレスアップし続けられる
「残価設定ローン」には、走行距離や改造などについて条件が課される(これも販売店により内容は異なる)。走行距離は3年で3万6000km、5年で6万km以下、つまり月平均1000km以下が条件になる場合が多い。またドレスアップやチューニングは純正パーツに限られる。
これらの条件を守れなかった場合は、クルマを返却するときに追加料金を請求されることがある。具体的な内容は販売店ごとに異なるので、直接確認したい。
ここで「ドレスアップするから無理!」と諦めないでほしい。
ハーフタイプエアロなど純正状態に戻せれば問題ないし、そもそも最終回で再度ローンを組み直して乗り続けれることを前提にしていればドレスアップできるわけだ。
むしろ、毎月の支払い金額は抑えられるワケで、さらに5年落ちの中古車が100万円台で購入できると考えれば、「残価設定ローンで新車購入」は決して無茶な選択とはいえないはずだ。
確かに、ローン年数が増えるので支払総額が高額になるなど慎重な検討が求められるが、現金や通常のローンでは手の届きにくい憧れのモデルを手に入れるには、残価設定ローンが近道であるのは間違いない。
事実、この方法でクルマを購入しているユーザーは多い。実際の利用率をトヨタ自動車に訊いてみた。具体的な比率は販売店により異なるものの、直近のデータをもとに相対的にみると過半数は残価設定ローンを利用しているとのこと。やはり月々の負担額軽減は、大きな決断材料になっているようだ。
(レポート:細田 靖)
【関連記事】