6月〜7月はボーナス商戦で大幅値引き!
最新モデルでのドレスアップを実現する
最新モデルのクルマをベースにドレスアップするのを諦めていませんか?
確かに車両価格が高く、それにドレスアップ費用が上乗せするのはかなり厳しいはず。
ところが「残価設定ローン」を使えば、夢の新車ドレスアップがグッと現実的に!
しかも、6月〜7月はボーナス商戦と大幅値引きが期待できる季節でもある。
ベース車両のローンを抑え、その分ドレスアップ費用を増やしたいのが多くのオーナーの気持ち。
そのような気持ちとは裏腹に、少しでも新しいクルマをベースにしたいという要望はあるだろう。
当然のことながら、年式が新しければ中古車価格は高額。新車なんて夢の夢と思っていることだろう。
ところが、あるドレスアップイベントに出展していたエアロメーカーの担当者が
「最近は残価設定ローンを使って、若い子がクラウンとか新車でドレスアップするようになっているのですよ」と語っていた。
しかも、自動車ディーラーでは6〜7月を「ボーナス商戦」として大商談会を開催中だ。
8月になるとお盆休み、9月末の仮決算と営業マンにとって6〜7月に稼がないとヤバイ時期なのだ。
7月末まで納車できるクルマが営業成績となるだけに、この時期は「大幅値引き」をしても販売台数を増やしたいのだ。
総額の一部をローンで支払う「残価設定ローン」
「残価設定ローン」とは、車両価格の一部をあらかじめ残価(3年〜5年後の下取り価格)として最終回の支払い額として設定。その残りを分割払いすることで月々の支払い額を軽減させるというものだ。
「残価設定ローン」は、さまざまな自動車メーカーで採用している。
今回は、トヨタの公式ウェブサイトから『クラウン・2.0アスリート-T』を例にした支払いシミュレーションをみてみよう(販売店は東京トヨペット)。
クラウン・2.0アスリート-Tの消費税込み車両本体価格は388万円。
諸費用は29万4367円で、支払い総額は417万4367円となる。
WEB上のローン試算は車両本体価格のみだが、実際には諸経費込みでローンを組むことは可能だ。
ただし、販売店や車種によって金利は異なるので要注意。下記の表は一例として考えてほしい。
このように、残価設定ローンは金利が安いことも手伝って、毎月の支払額は通常ローンよりグッと低く抑えられる。
このシミュレーションはあくまで一例だが、クラウン・アスリート(価格帯でいえばアルファード/ヴェルファイアなども視野に入る)が月々5万円以下で手に入るとなれば、あながち無理な買い物ではないと思う方も多いのではないだろうか。
もちろん頭金を0円で組むことも、5年(60回)払いやボーナス支払い無しの設定もできる。設定の仕方によっては、月々の支払い額をさらに軽減することも、当然不可能ではない。
60回払いで比較すれば、毎月の支払額は残価設定ローンは2万1800円も低い。
とはいえ、最終回に残価額を支払う必要があることはお忘れなく。
3年〜5年後のローン最終回の残価の支払いは、一般的に以下の3つから選択できるのだ。
1:同じ販売店で新しいクルマに乗り換える
2:クルマを返却する
3:クルマを買い上げる(一括または分割)
このうち、残価保証型なら「1」と「2」の場合の最終回の支払い額は0円になる。
また、人気の高い車種やグレードは残価が比較的高めに設定される場合があるから、月々の支払い額のさらなる軽減も期待できる。
「3」の場合の分割払いは、再審査が必要となる。支払い回数は、最初のローンから最長7年まで。
つまり、60回(=5年)の残価設定ローンを組んだ場合、再ローンは2年(24回)となるわけだ。
支払い回数や残価、実質年率などは販売店によって異なるので、利用する場合は事前に確認しておきたい。さらに、注意しなければならない点がある。
残価を再ローンで支払えばドレスアップし続けられる
「残価設定ローン」には、走行距離や改造などについて条件が課される(これも販売店により内容は異なる)。走行距離は3年で3万6000km、5年で6万km以下、つまり月平均1000km以下が条件になる場合が多い。またドレスアップやチューニングは純正パーツに限られる。
これらの条件を守れなかった場合は、クルマを返却するときに追加料金を請求されることがある。具体的な内容は販売店ごとに異なるので、直接確認したい。
ここで「ドレスアップするから無理!」と諦めないでほしい。
ハーフタイプエアロなど純正状態に戻せれば問題ないし、そもそも最終回で再度ローンを組み直して乗り続けれることを前提にしていればドレスアップできるわけだ。
むしろ、毎月の支払い金額は抑えられるワケで、さらに5年落ちの中古車が100万円台で購入できると考えれば、「残価設定ローンで新車購入」は決して無茶な選択とはいえないはずだ。
確かに、ローン年数が増えるので支払総額が高額になるなど慎重な検討が求められるが、現金や通常のローンでは手の届きにくい憧れのモデルを手に入れるには、残価設定ローンが近道であるのは間違いない。
事実、この方法でクルマを購入しているユーザーは多い。実際の利用率をトヨタ自動車に訊いてみた。具体的な比率は販売店により異なるものの、直近のデータをもとに相対的にみると過半数は残価設定ローンを利用しているとのこと。やはり月々の負担額軽減は、大きな決断材料になっているようだ。
(レポート:細田 靖)
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