最強のライバルと二人三脚で作り上げた
遊び心溢れる”カーガイ”リスペクト仕様
イルミの輝きを纏いながら横浜の海をクルージングする豪華客船、マリーンルージュ号。さらにその向こうには、観覧車やビルの光が煌めくみなとみらい21地区。
どちらも非常に美しいのだが、このアリストに勝てるだろうか。
前述の通り、ボディはホログラムのフィルムでラッピングしている。
ただ普通のフィルムと違って温めても全く伸びず、一枚貼りはほぼ不可能。
だから細かく切り刻んで、丁寧に貼り込んだ。
「分割して貼ることでラインができ、結果的にボディの曲面や膨らみを上手に強調することができました」。
このフィルムは日本で活動を展開するスーパーカーエンタメ集団、カーガイのメンバーも目を付け、高価なアヴェンタドールやガヤルドを虹色に輝かせて話題を集めた。
スーパーカーが大好きな佐藤クンにとって、カーガイへの憧れは非常に強い。
「大人たちがスーパーカーで楽しく遊ぶ。僕もクルマは遊んでナンボだと思っていて、その精神をリスペクトしているんです。そこで今回は大人の余裕を感じさせる、新しいスーパーカースタイルを目指しました」。
ボディカラー以外も一新。以前からフェラーリをイメージしていたが、雰囲気をさらに実車に近付けた。
フェラーリ599XXを意識したフロントは、細部の造形を修正して質感を向上。一方リアは、F12ベルリネッタと458イタリアのいいとこ取りで躍動感を演出している。
そしてフェラーリ純正のエアロミラー、テールをつぶしてトランクを貫通させたFXX風マフラーなど、随所に「跳ね馬」の魂を注ぎ込んだ。