梅雨、台風、ゲリラ豪雨
どんなときでもクッキリ視界をキープ!
今年はまだ台風がひとつも来ていないという異常事態なので、素のぶんまとまって台風が来るかもしれない。また、夏と言えばゲリラ豪雨もあるだけに今年は雨に降られる機会が多くなりそうな予感もする。
梅雨が半分過ぎたとはいえ、今こそクルマの雨対策は必要だろう。
具体的に『雨対策』といえば、安全運転の基本となるのが視界の確保。
そのためのアイテム代表が、ウインドに付く雨滴をキレイに弾く『撥水剤』だ。
水滴がまったく付かない完全撥水コーティング
水滴の付着がゼロ!というのが、「カーメイト」の完全撥水コーティング『XCLEAR(エクスクリア)・ゼロワイパー フロント用フルセット』だ。
その効果は写真を見てもらえばわかると思うが、水を掛けても広がって流れるのではなく,コロコロの水滴にしかならず、しかも素早く滑り落ちてくれる。
これはハイスピードのワイパーでも拭き取りが間に合わないような、降りが激しいときほど頼りなる強力な撥水力である。
この強力な撥水力を発揮する秘訣は、2種類の溶剤を重ねて塗ることにあった。
最初はベースコートをスプレーして、付属品のクロスでフロントガラス全面に塗り伸ばす。
続いてトップコート剤の施工。これにはスポンジの塗布ツール(商品に付属)を使い、そこにトップコート剤を染みこませてゆっくり均等に塗っていく。
このトップコートによる撥水性能は数日間なので、雨天が続いて効果が薄れてきたら再施工するとすぐに復活する。
施工は2工程。ベースコートを付属のクロスでガラスに塗る。その後、トップコート剤を塗布用ツールに巻いたクロスに染みこませてゆっくり均等に塗っていく。この施工は晴れの日はもちろん、雨が降っているときでも行える。
施工後の視界。左が施工前で右が施工後。施工後のウインドは水が掛かっていないのでは?と思えるくらいクリアな視界だ
●オープン価格(実勢価格¥3,000前後)
セット内容:ベースコート(5回分)、マイクロファイバークロス、トップコート(3回分)、トップコート塗布用ツール、トップコート塗布用クロス(3枚)、使用済みクロス収納用ビニール袋
カーメイト・サービスセンター TEL03-5926-1212 http://www.carmate.co.jp
ワイパーを使いながらフロントウインドウの撥水加工ができる
自己撥水型のエアロワイパー。ガラスコートもいいが、雨の日は基本的にワイパーを動した視界が好きという人も多いので、その手の人にはこちらが合うだろう。
「ベロフ」製の『iBEAUTY(アイ・ビューティー)フラットワイパー』は,耐熱性、耐候性、耐寒性に優れるシリコンゴムに撥水剤が練り込まれているのが特徴。
さらにワイパーを動かすたびにガラス表面に撥水被膜を形成する。
拭き取りのいいワイパーとガラスの撥水処理が組み合わされば、ゲリラ豪雨でも視界が確保できるはずだ。
交換はふつうのワイパーと同じ、工具不要で行える。ワイパーアームの取り付け部にはいつくか形状の種類があるがアタッチメントでほとんどの車種に対応する。
ワイパーゴムに撥水材が混ぜられている。乾いた状態でワイパーを3分くらい動かせばコーティング膜が形成できる。
フラットワイパー(1本)
●オープン価格(実勢価格¥3,000前後)
対応車種:国産車全般 ブレード長:300㎜〜700㎜(全14サイズ)
付属品:装着アタッチメント、撥水剤
ベロフ・アフターサービスセンター TEL027-267-1556 http://www.bellof.co.jp
横と後ろも雨滴の付着を抑制
全方位視界確保で安全性をアップ!
サイドミラー用バイザーで雨粒カット
ミラーの鏡面に撥水剤を塗布する方法もあるが、フロントウインドウに比べメンテが怠ってしまうという人もいるだろう。ついつい忘れてしまい雨の日に「しまった,見えにくい」と思うこともある。
「ハセ・プロ」の『ドアミラーバイザー」は、ドアミラーボディの上部に貼って装着する「ひさし」的なアイテム。
ルックスを考えて出幅は少なくしているが、それでもミラー面に付く雨粒は確実に減るので視界を保つことができる。これならふだんのメンテは不要なので面倒くさがり屋さんやうっかりさんでも安心。
ミラーに貼り付ける部分には両面テープが貼ってあるので、装着は台紙を剥がしてミラーへ貼り付けるだけ。また、バイザー自体に柔軟性があるのでミラーの貼り付け部が湾曲していても大丈夫。
サイズはM(14cm)とL(18cm)があるブラック、ブルー、ガンメタ、レッド、シルバーの5色を設定。素材はリアルカーボンなのでルックスもGOOD!
マジカルカーボンネオ・ドアミラーバイザー
M(14㎝×2cm)●¥1,922
L(18㎝×2cm)●¥2,138
ハセ・プロ TEL06-67512779 http://www.hasepro.com
バックカメラのレンズに付く雨滴を弾く
一度使うと戻れない系のアイテムがバックカメラ。とくに大柄なミニバンなどでは、カメラなしでバックするのは無理という人もいる。それくらい依存度が高いものだけに,このカメラの雨対策は重要だ。
バックカメラのレンズ部分にウインドウ用の撥水剤を塗ると、ムラができて見えにくくなってしまいこともある。
カメラ専用に開発されたコーティング剤なので映像に歪みや滲みが出ない。
1本で約80回分使えるので非常に経済的なのも嬉しいところ。
カメラのレンズに合うコーティングは撥水よりも水膜を均一にする親水性を持つタイプにすること。このリアカメラ水滴防止はまさにその親水性のコーティング剤だ
施工は簡単、商品はプッシュスプレータイプのボトルに入っているので、カメラのレンズ面にプッシュして吹き付けるだけ。クロスで伸ばしたりする必要はない。
エクスクリア・リアカメラ水滴防止
●オープン価格(実勢価格¥800前後)
ランプ類に撥水剤を塗布して汚れを防ぐ
撥水アイテムといえば「ソフト99」の『ガラコ』シリーズが超有名。さまざまなタイプが揃っているが、多用途バージョンが追加された。
それが『ガラコ・ブレイブ』。特徴はガラスだけでなく”樹脂パーツ”にも使えるところ。もちろん、樹脂素材を傷めることもない。
これを樹脂レンズのヘッドライトやテールランプに塗布すれば雨滴はつかない。
つまり雨水に含まれる泥やホコリもレンズに付かないので、ランプ類が汚れて光量が落ちることもなく安全性を確保できるわけだ。
施工前は水滴と膜状に広がった水によりいかにも「濡れてます」という感じ。ここに泥などの汚れが付着すれば、テールランプの照度が落ちて後続車は認識しにくくなる。ヘッドライトの汚れは、照度を落とし視界不良になるので、安全性を高めるためにも撥水剤を使用したいところ。
●オープン価格(実勢価格¥1,500前後)
施工可能箇所:ガラス、ヘッドライト、テールランプ、サイドバイザー、ヘルメットシールド、他
付属品:マイクロファイバークロス
ソフト99コーポレーション TEL06-6942-2851 http://www.soft99.co.jp
屋根などから流れ落ちる雨の侵入を抑制
雨の日でも、サイドウインドウをチョイ開けして換気をしたくなるもの。しかし、降雨時は新鮮な空気と一緒に雨粒が室内に吹き込んでくる。
樹脂製ドアバイザーはあるが、値段もそれなりだしちょっと大げさに見えてしまう。
「リヒター」の『ドリップガードトリム』というアイテムは、柔軟性のあるアクリル素材でできた汎用サイドバイザー的なもの。雨どいのような小さい折り返しが付いていて、これがサイドバイザー代わりになってくれる。装着は両面テープでウインドまわりのモールに貼るだけとカンタンだ。
断面は折り返し形状になっている。駐車中にルーフから流れてくる雨をここでキャッチできる。走行中も効果がある
ロール状になっているので,必要な長さに切ったあと、テープを剥がしてドアモールに貼り付けるだけ
リヒター・ドリップガードトリム(150㎝×2本セット/180㎝×2本セット)
●¥6,480/¥7,560※追加1m毎¥1,944
対応車種:汎用
カラー:ブラック
付属品:両面テープ(製品セット済み)、 接着面洗浄剤
エニーズ・インターナショナル TEL079-284-7555 http://richter.jp
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