駐車スペースを決めるときは
隣のクルマのオーナー像を予想する
駐車場に戻ってきたら、クルマのボディに見慣れぬキズが付いていたことありませんか?
本来、クルマを傷付けてしまった加害者は警察に出頭しなければなりません。
しかし、実際にはそのままになって、当てられた被害者は泣き寝入りすることがほとんどです。
それなら当てられにくい場所にクルマを駐車すれば、リスクは軽減するというもの。
ちょっと気を使うだけで、グッと当て逃げされるリスクが減る「駐車ポジション」を考えてみました。
1:端っこに置けばぶつけられるリスクは50%減
駐車ポジションの基本は「端っこの枠」です。
これでドアパンチされるのは左右どちらか。両側にクルマが停まっている場所よりリスクは半分に。
柱や壁があるとより安心。通路の一番奥なら通行量が少ないから安心度は高いです。
同じ通路のそばでも、柱などがあるとグッと当て逃げされるリスクは減ります。
2:ビルの出入り口付近は人が通り抜けて小傷を付けられやすい
ショッピングセンターの駐車場など、できるだけビルの出入り口のそばにクルマを停めたい気持ちは理解できます。
しかし、ショッピングを終えて重たい荷物持っている人は、少しでも短い距離で自分のクルマが置いてあるところに行きたいもの(荷物を持っていなくても)。
つまり、ビルの出口から駐車スペースの間を通り抜けて行こうとするわけです。
そんな人が手に持った荷物でボディを擦られたり、角のある硬い物でぶつけられたら、間違いなくクルマが傷付付けられてしまう危険があります。
たとえ駐車ベストポジションの端っこに停めていても、ほかの場所に比べると小傷のリスクは明らかに高くなります。
さらに倉庫型スーパーや業務用スーパーのように、大きなショッピングカートに山盛り買うような場所は、カートそのものがクルマの間を抜けることも。
じつは出入り口付近で、通り抜けができる駐車スペースは、小傷が付くデンジャラスゾーンなのです。
3:高級車やドレスアップしたクルマの隣は安全
この記事を読んでいる多くの人は、クルマ好きで傷を付けられるのが嫌いで、当然他人のクルマを傷付けないような配慮をすることでしょう。
ということは、ドレスアップしたり、高級車だったり、スポーツカーだったり、クルマ感度の高そうな人がオーナーと思われるクルマの隣は安全ということです。
ただし、万一ぶつけてしまったときは大変ですけど。このあたりはお互いに気を付けてください。
5:隣のクルマのキズをチェックする!
「クルマ感度の高そうな人は安心」とは逆に、バンパーやドアの角が傷ついたままにしているクルマには近づかないようにしましょう。
キズを直さない理由はあるかもしれませんが、少々傷が付いても気にしないという人も多いはずです。
私なら、隣がボロボロに傷ついたクルマだと気が付いた瞬間、別の場所に移動します。
5:レンタカーの隣には置かない
これは実際に目撃ことですが、レンタカーの返却でクルマを専用スペースに停めようとしているドライバーが、明らかに運転不慣れという方でした。
専用駐車スペースの両側は空いていたのですが、それでもパイロンに接触したりしながら駐車。下の写真のように枠からはみ出し、ハンドルを切ったまま停めています。
全てのレンタカー利用者が運転不慣れとは言いませんが、上手な方の確率は低いのは間違いないはず。
「わ」ナンバー(北海道では”れ”)のレンタカーの隣は、できるだけ避けた方が賢明かと。
5:傾斜したスペースなら最上段を
写真のように車体が斜めになる駐車場でドアを開けたとき、重力に負けて隣のクルマに当てそうになったことありませんか?
できれば、最上段に駐車するのがベストです。しかし、どうしても斜めの枠しか空いていないときは・・・。
下の写真のような両側に駐車スペースがあるときは、左側の列に停めるのが正解!
その理由は、隣の枠のクルマの運転席側ドアが自分のクルマ側になるから。
少なくとも運転者は、隣のクルマにドアをぶつけないように気を使うはず。
自走式立体駐車場など微妙な傾斜でも、女性や子どもにとっては、平坦なところに比べるとで開けたドアは確実に重い。
そんな女性や子どもが乗っているケースが多い助手席側が、自車の傾斜上側にならないように心掛けたいところ(隣が左ハンドルの輸入車だったら逆)。
6:真横のスペースに輪止めがない
かなりレアケースな駐車場ですが、下の写真で左2台のスペースには輪留めがありません。
なのに、その後ろ(写真では正面の柱の手前)に駐車スペースが。
万一、左のスペースの入ったクルマが輪留めがあると思ってバックしてきたら…。
隣のスペースに駐車する方を全面的に信用でませんから、自分なら違う場所を探します。
7:木陰は涼しそうだが爆弾投下の危険あり
これから気温が上がる季節、木陰などにクルマを停めたくなる気持ちは理解できます。
しかし、木の下というのは3次元の危険が潜んでいるのです。
それが鳥の糞。ボディに付着するとシミの原因となる強酸性なのです。できるだけ早く除去しないと大変。
木の種類によっては樹液も垂れることも。
そんなリスクを犯してまで、車内温度上昇させないために木陰を選ぶならサンシェードを小マメに使用した方が良いでしょう。
「面倒くさいな」と思わず、ちょっとした気遣いでクルマを傷付けず、嫌な気持ちにもならないベスト駐車ポジションを選んでください。
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