新しさを与えるために考え抜いた結論は
採用数が少ないRC Fグリルで個性を際立たせる
まずは気になるグリルから見てみよう。
スピンドルグリルを採用した車種は数多いが、その中でもまだ入れている人が少なく、スポーティなメッシュ仕上げが特徴のレクサスRC F純正グリルをセレクト。
もう1セット所有していた、ワンオフのバンパーに収めることにした。
ただスピンドルは平面ではなく、前方向に突き出すような感じでアールが付いていることがネック。
「まずはグリルの位置が決まらないと、バンパーをイジれない。いろいろな角度からバランスを追求しましたが、最終的には真横から見た出面を重視し、出過ぎず引っ込み過ぎないベストな位置に設定しました」。
ライトの内側をバンパーに被せ、グリルのサイズ感をフルに発揮。
さらにボンネットを伸ばしてグリルとツラで合わせ、プレスラインをグリルの幅に合わせて入れ直すなど、自然に収めるためのアレンジも抜かりがない。
さらに左右の開口もレクサスRC Fと同じく立体的に作り直し、リアリティを突き詰めた。
ここまでやるとRC F純正バンパーとニコイチした方が手っ取り早いと思われるが。
「ワンオフで作った方が、位置をミリ単位で調整できる。それに両者のバンパーのアールが全く違うので、どっちにしてもフル加工になる。だから板金屋サンにとっては大変ですが、前のバンパーを使いました」。
フロントマスクが仕上がったところで、さらに全塗装も敢行。今回はカワサキのバイクやジェットスキーをイメージした、オリジナルのライムグリーン。パッと目に飛び込む、インパクトのある色合いに惚れた。
「でも目立ち過ぎて、乗っていて今までで一番恥ずかしいです(笑)」。