造形美に惚れて距離を厭わず
大阪の「スパークファイン」に依頼
メーカーのデモカーはもちろんだが、それ以上にオーナーカーの出展が多いのが毎年2月にインテックス大阪で開催される大阪オートメッセの特徴だ。
その常連ともいえる大阪のプロショップ「スパークファイン」が手がけたのが、このトヨタ18系クラウン。2回目の出展となる今年2016年の仕様は、他とは絶対に被らないオーダーメイドホイールと、時間をかけて仕上げた内装が最大の武器となっている。
今年も1月の東京オートサロンを皮切りに各地で大規模なカーショーが開催されたが、どこも非常に華やかだった。とくに2月の大阪オートメッセは、いつにも増して盛り上がったような気がする。
大阪オートメッセといえばパーツメーカーだけでなく、凄腕のプロショップがその日に向けて製作したオーナーカーをお披露目する場としても知られている。
関西地方は濃いクルマが多いだけに、最新仕様見たさに遠方から飛行機や新幹線で足を運ぶギャラリーも多い。またドレスアップオーナーとしてもメッセへの出展は「憧れ」、そして「目標」なのである。
VIPスタイル5月号の表紙に輝いた稲葉クンの18クラウンは、まさに今年のメッセ会場においてひと際輝いていた一台。
製作したのはオーナー出身の喰田サン率いる、大阪の「スパークファイン」。
ただ、稲葉クンが住んでいるのは茨城県。関東にもいっぱいショップがあるにもかかわらず、遠く離れた大阪までクルマを走らせた理由とは一体何か。
「喰田サンが作った中川美加サンの15マジェ(トヨタ15系クラウン・マジェスタ)を見て、シンプルでキレイな仕上がりと高度なツラ具合に惚れました。喰田サンは僕のわがままを聞いてくれて、時にはしっかりと厳しくアドバイスしてくれる。信頼できるショップだと思いました」と稲葉クンが住む茨城県から遠いスパークファインを選んだ理由を語る。
この二人三脚は出会ったその日から途切れることはなく、細部を進化させて今年で2度目の出展を果たす。
「僕にとって、メッセは特別なステージ。今年もあの場所に立つことができて、本当に嬉しかったです」。