空力性能を突き詰めてエクステリアの意匠を変更
エンジンは20psアップの570psを実現する
日産GT-Rの2017年モデルが7月27日より発売することが発表された。
搭載する3.8リットルV6ツインターボエンジンは最高出力を570psと2015年モデルより20psのパワーアップされている。
エクステリアは、Vモーションフロントグリルをマットクローム仕上げとし、バンパー形状の変更などにより空気力性能をアップ。内装は一枚革のナッパーレザーを採用するなど高級スポーツカーらしく質感を高めている。
2007年に登場した日産R35型GT-Rは、イヤーモデル制を採用し、毎年進化を続けてきた。
2017年モデルは、2016年4月1日にニューヨーク国際オートショーで初披露。
日産GT-R2017年モデルがいよいよ7月27日より国内発売を開始する。
GT-Rにとって、10年目の節目と言うことあるのか、フロントバンパー、サイドステップ、リヤバンパーのデザインを大胆に変更。これらは、すべて空力性能の向上のためだ。
ボディカラーは、新色のアルティメイトシャイニーオレンジ(写真)が設定されている。
エンジンは、GT-R NISMOで採用された気筒別点火時期制御の採用で、ノッキングの発生を抑制しつつ燃費性能を維持しながらも最高出力570ps/最大トルク65.0kg-m(2015年モデルは550ps/64.5kg-m)と性能アップを果たしている。
マフラーは、軽量かつ心地良いサウンドを奏でるチタン製に変更。ピュアエディション以外のグレードには、アクティブ・サウンド・コントロールを採用。住宅地など静かさが求められるシーンで排気音量を低減することができる。
じつはR35GT-Rは初代モデルから
エンジンは匠が組み立てていた
ここで不思議なのが、GT-RのTVコマーシャルで搭載エンジンは匠の手によって製作されていることをやたらとアピールしていることだ。
じつは、R35型GT-Rに搭載するVR38DETT型エンジンは、初代モデルから専門スタッフによって製作されている。つまり、「なぜ、今頃になって?」という感は否めない。
もし、古いR35型GT-Rを所有または購入を予定している人は、2017年モデルに負い目を感じる必要はないわけだ。
もちろん、2017年モデルはエンジンのパワーアップやエクステリアの意匠変更されただけではない。
ボディ剛性を高め、それにともないサスペンションのセッティングも変更。接地性を高め、しなやかに動く足まわりへと進化しているのだ。直進安定性も高まり、ロングツーリングの疲労度は減ることだろう。
インテリアは、ナッパーレザーの一枚革を採用して高品位なイメージを醸し出す。
機能面では、モニターが7インチから8インチへとサイズアップし、さらにアイコンのサイズ変更などによって直感的な操作性を向上させている。
また、パドルシフトは、従来はステアリングコラムに固定されていたが、2017年モデルではステアリング側に装着されている。つまり、操舵中でもシフト操作が容易にできるようになったわけだ。
駆動 | エンジン | グレード | ミッション | 希望小売価格 |
---|---|---|---|---|
4WD | VR38DETT | GT-R Pure edition | GR6型デュアルクラッチ トランスミッション |
¥9,960,840 |
GT-R Black edition | ¥11,869,200 | |||
GT-R Premium edition | ¥11,705,040 |
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