輸入車ドレスアップに火を点け、海外でも大ヒット
「WALD(ヴァルド)」の『ブラックバイソン』は、プレステージ性の高い輸入車のVIPカーを提案。
今や知らぬ者はいないほどの存在感を誇る。
輸入車はもちろん、国産VIPにも多大な影響を与えたブランドとして認知されている。その歴史をさかのぼってみると、2007年にアメリカ・セマショーでデビューしたメルセデス・ベンツC216型CLクラスに辿り着く。
「それまでのヴァルドは大人しめのハーフエアロを中心に展開してきましたが、ブラックバイソンでは思い切って方向を転換。C216をアグレッシブに仕立てました。それが予想以上に海外でウケたんです」。
かつて国内の輸入車ドレスアップといえば、ブラバス、ロリンザー、AMGが揺るぎない定番。
それ以外のブランドは認められないような雰囲気が根強かったが、そうした固定概念が、徐々に薄くなってきた頃のことである。
個性のカタマリのようなC216(CLクラス)ブラックバイソンが海外で大ヒットすると、それに追随するように、国内でもブラックバイソンブームが巻き起こる。
「外車だからこうじゃなきゃダメ、というのには、みんな飽きてきていたんでしょう。そんなタイミングに、ブラックバイソンがうまくハマったんだと思います」とヴァルド広報の松下さん。