そして、もうひとつ注目したいのは、ファブリックのレカロシートを本革に張り替えるメニューだ。
レカロの本革シートもご多分に漏れず高価だが、中古のファブリックのレカロなら、けっこう安価に出回っている。タマ数の多いSRシリーズとかなら、1万円台でも探せる。
それを本革に張り替えれば、総額10万円以下で、レカロの本革シートの出来上がり!
ベースになるシートは、張り替え前提なので、表皮が痛んでいても問題なし。これはけっこう選択肢は十分にありだ。
さて、高級感を求めて本革シートにするのなら、こだわるべきは、やはりレザーのクオリティ。
「ロブソンレザー」が扱う”ヨーロピアンレザー”は、クルマ専用に作られた本革で、家具用の本革は全くの別物だ。
それゆえ”ヨーロピアンレザー”は、衣服などとの擦れ、摩擦にも抜群に強く、レザーの色が衣服にうつってしまう心配も無用という。
耐熱性は、タバコの火(約700度)でも焦げたり縮んだりしないほどあり、雨や水に濡れても革に水分が染み込まないほど防水性がある。
もっとも、こうした耐久性とレザーの風合いはトレードオフの関係があるので、丈夫ならOKというものではない。本革ならではの肌触りや風合いを生かしながら、タフさを兼ね備えたレザーは、現在のところヨーロッパで自動車専用に加工されたものが抜きんでているとのこと。
「最近は、ファブリックのシートに被せる、PVC(合皮)や本革のシートカバーが増えていますが、張り替えとはフィット感が全然違います。カバーはムズムズ動くのに対して張替はしっかり下地を作って、型取りして張り替えますので抜群のフィット感です。
また、本革は、ファブリックやPVCに比べ、冬は体温になじんで暖かくなり、夏はエアコンをかけた後、本革シートは冷却が早いというメリットもあります」と本革のメリットを語るロブソンレザー中村代表。
さらにロブソンレザーでは、シートヒーターのオプション設定もしているのだ。
納期は型紙がある車種で半月ぐらいから。遠方からでもオーダー可能とのこと。
ドレスアップ、ヘタりなどシートのことで悩んでいる人は、一度ロブソンレザーに相談してみるといいだろう。
ロブソンレザー TEL03-3656-6477 http://www.robson-leather.co.jp/
(レポート:藤田竜太)
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