ウェットからドライまで安定したグリップ感
フル制動には車速を80km/hまで高めるが、その際の直進性が素晴らしくよい。加速しながら深い水深部を通過してもステアリングを取られずトルクステア (駆動輪の荷重やグリップ力が異なると左右輪の駆動差が出る)も発生しない。車速を一定に保持したところでフルブレーキをかけるとABSが作動しながらも既存モデル『S.drive』に比べ10〜20%の制動停止距離短縮効果を確認することができる。
何度試しても安定して同様な制動効果が発揮できるので精度の高い性能が引き出されている。
続いてスラローム。左右にステアリングを切り込にながら通過するセクションで『S.drive』だとリアタイヤが発散傾向であったのに対し『FLEVA』はグリップ姿勢が維持できライントレース性が高かった。ドライ路面とウェットパッチを組み合わせたジムカーナセクションでも路面コンディションの変わり目で大きく破綻せずコントロールしやすい。
“楽しいハンドリング”という開発テーマはコンディションを問わず安定したグリップを発揮させるという性能で表されているようだ。高速直進性やタイヤのユニフォミティ変化(高速走行時の変形)が少なく質感が高い事も特徴で国産スポーツ系車種のみならず欧州プレミアムブランドにも適合する性能であることが確認できた。
横浜ゴム TEL0120-667-520 http://www.y-yokohama.com/product/tire/
(レポート:中谷明彦)
【関連記事】