輸入車のホイール汚れの原因は
ブレーキパッドのダスト
輸入車オーナーの悩みのひとつとして、ホイールがブレーキパッドのダストで、すぐに真っ黒になるということだろう。
とくに負担が大きいフロントは、きれいにしてもすぐに汚れてくるから始末が悪い。
国産車でも欧州タイプのブレーキパッドの採用が増えてきてはいるが、多くの国産車はブレーキダストでホイールが汚れない。
とはいえ、放置していると汚れがこびり付いてしまうので、カンタンかつ効率の良いホイールの汚れ落とし法を紹介しよう。
輸入車(とくに欧州車)のホイールが汚れる理由は、ブレーキパッドの材質というか、ブレーキに対する考え方が違うからだ。
輸入車のほうがタッチのよさにこだわり、高い耐フェード性を求めているため柔らかい材質を採用している。パッドが減ったり、ブレーキが鳴いたりするのはあまり重視していない。
一方、国産車は減りが早かったり、ブレーキの鳴きのを嫌ううえ、使用速度域も低いことから、減らないパッドを採用している。
理屈は、別にしてもホイールの汚れはなんとかしたい。
最近のホイールはクリア加工がしてあるし、ダストも最近は攻撃性も低いのでホイールの表面に刺さるということもなく、すぐに落せはするが手間は手間だ。
ブレーキダストの落とす方法として王道かつ定番が、水をかけながら、ブラシでこするというもの。
頑固な部分はホイールクリーナーを使用するのだが、スポークの1本1本を丹念に洗う必要があったりと、とても面倒だ。
そこで、駆使するのが裏ワザ。
手で直に拭くのが簡単ということで、水濡れ防止のために、まずはゴム手袋を装着。さらにその上にタオル代わりとして軍手を被せれば準備完了だ。
このまま、水をかけながらホイールを直接拭けば、効率は抜群。スポークは握るように拭き上げ、ボルト穴は指を突っ込めばいい。
ホイールクリーナーを使いたいときも、そのまま手にスプレーできる。ゴム手袋を内側にしているので手が荒れることもなくて問題ない。
作業すること自体が面倒と思う人もいるかもしれない。そのような人は、ホイールコーティングをかけてしまうのも手だろう。
汚れが付着しにくいし、付いても雨で流れ落ちたり、水で流すだけで落とせるなど、メリットはいっぱいだ。試してみる価値はあるだろう。
(レポート&撮影:近藤暁史)
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