日産新型「セレナ」は全モデル『S-HYBRID』搭載で燃費向上

5ナンバーサイズミニバン市場が激戦化
セレナが自動運転支援技術を装備

すでに、その姿は「日産自動車」のホームページで公開されている5ナンバーサイズミニバン『セレナ』が、8月24日発表された。
車種体系は、従来どおり標準とハイウェイスターの2タイプを用意。全グレードで『S-HYBRID』を採用。そして注目の半自動運転支援システム『プロパイロット』も装備されている。

ライバルに差を付ける新装備を満載する新型セレナ

日産セレナを取り巻く5ナンバーミニバン市場といえば、トヨタ・ノア／ヴォクシー／エスクァイア、ホンダ・ステップワゴンとライバルひしめく激戦区。
新型セレナは、プラットフォームやエンジンを先代モデルからキャリーオーバーしているが、ファミリーミニバンとしての資質は高めている。

自動運転の未来が見えてきた『プロパイロット』

新型セレナが新型として注目すべき点は多い。
そのなかでも最大のトピックスは半自動運転支援技術『プロパイロット』の採用だろう。
ステアリングのスイッチを2回押すことで作動し、同一車線内の半自動運転を実現する。具体的には、装着されている単眼カメラが人や2輪車までを認識し、高速道路や渋滞時の前車追従を可能とする。

クラス最大のロングスライドを実現する2列目シート

2列目シートに採用された超ロングスライド機構はクラストップの900mmを実現。3列目シートも120mmのスライド機能を持っている。

9インチモニターを採用したナビゲーションシステム

インパネデザインは一新され、ピラー面をブラックにするなどの工夫もあって開放感のある視界を確保。サイドウインドウを低い位置まで拡大し、ミニバンが苦手とする左右の視界も良好になっている。
また、ナビゲーションのモニターは9インチへと拡大。大画面のアフター系ナビと遜色ないサイズと言えるだろう。

足をボディ下にかざすだけでスライドドアが開閉可能

ファミリーミニバンらしい装備が『ハンズフリーオートフリードア』。
荷物を持って、お子さんを抱っこしているなど両手がふさがっているとき、キーを持っていれば、スライドドアの下にあるセンサーに足を差し出すと自動でドアが開くという機構だ。
さらに3列目シートの『スライドドア開閉スイッチ』も備わり、ユーザーフレンドリーなものばかり。

 

ガラス部分だけど開閉できるリヤゲート

新型セレナの利便性を高めているのが、リヤゲートのガラス部分だけを開閉できることだ。
ワゴンの日産ステージアなどで採用されたことがあるが、トール（ワンボックス）系の国産ミニバンとしては初採用といえる装備。
ハッチ自体が大きく、開口下部までが高いこともありワゴンほどの利便性はないかもしれないが、少なくとも車体後方のスペースが狭いところでは使える装備と言えるだろう。

 

4WDモデルも含め全モデルにSハイブリッド搭載

エンジンは2リットル直列4気筒のMR20DD型。圧縮比を高め、フリクションの低減によって低燃費化を実現。オルタネーター（発電機）を使った回生＆アシストする「S-HYBRID」は4WD車も含む全モデルに採用された。
トランスミッションは、エクストロニックCVTで電子制御の変更で燃費性能も高めている。
ちなみにJC08モード燃費はFF（前輪駆動）のXで17.2km/Lと先代モデルの16km/Lから大幅に向上した。

 

オーテック『ライダー』も同時ラインアップ

セレナ主要諸元＆価格表

グレード	S	X	G	ハイウェイスターG	X	G
駆動方式	2WD（前輪駆動)				4WD
全長×全幅×全高（mm）	4690×1695×1865			4770×1740×1865	4690×1695×1875
ホイールベース（mm）	2860
エンジンタイプ＆排気量	直列4気筒DOHC／1997cc
最高出力（kW［ps］/rpm）	110［150］/6000
最大トルク （N･m［kg-m］/rpm）	200［20.4］/4400
モーター最高出力（kW［ps］）	1.9［2.6］
モーター最大トルク （N・m［kg-m］）	48［4.9］
トランスミッション	エクストロニックCVT
JC08モード燃費（km/L）	15.0	17.2	16.6	16.6	15.8	15.0
サスペンション　前／後	ストラット／トーションビーム				ストラット／ マルチリンク
ブレーキ　前／後	ベンチレーテッドディスク／ディスク				ベンチレーテッドディスク ／ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ	195/65R15			195/60R16	195/65R15
価格（万円・税込）	243.54	248.94	284.796	301.104	273.348	313.524

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