時代はダブルタイヤからワイドシングルタイヤへ
「ミシュラン」と「横浜ゴム」が新タイヤを発表
9月1〜3日で神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催されている「ジャパントラックショー2016」。
タイヤメーカーの「ミシュラン」と「横浜ゴム」の2社が出展。どちらもトラック用のワイドシングルタイヤを展示。これまで駆動輪などに採用していたダブルタイヤ(タイヤを2本並列装着)からワイドシングルタイヤへとシフトするのか。
「ミシュラン」は2007年からワイドシングルタイヤの『X One』を日本市場に導入している。
大型トラックの後輪は、大抵の場合がダブルタイヤ(左右輪に2本ずつのタイヤを並列に装着)となっている。それをワイドのシングルタイヤで補うことで、タイヤの本数が減り軽量化になるほか、積載量の拡大や燃費向上を目指す。
さらに、ダブルタイヤのタイヤ交換などで手間や時間を省くことが可能となり、運行前点検などのメンテナス性も向上するという。
タイヤサイズは455/55R22.5。そう、幅455mm、偏平率55%(55タイヤ)、ホイール径22.5インチというビッグサイズ。
駆動輪にも使用可能ということで、今回の展示はトレーラーヘッドの駆動輪に装着されていた。
X Oneのサイズは455/55R22.5 展示は駆動軸・トレーラー用の「X One XDN 2」
三菱ふそうのスーパーグレートVの駆動軸に装着されるのは「X One XZY 3」
「横浜ゴム」は現在開発中というコンセプトのタイヤを展示。
ミシュランと同じく455/55R22.5のサイズ。ダブルタイヤをシングル化した際のちょうど合うサイズなのだという。こちらもメンテナス性とタイヤの軽量化がもたらす積載量の拡大などを目的としている。またユーザー要望やヨーロッパでは主流になりつつある現状から将来を見越しての開発だという。
ヨコハマタイヤでは超扁平シングルタイヤを全面に展示し、奥にはメルセデスベンツのアクトロスを展示した。
駆動輪を含む後輪用がワイドシングル化は、今後のトラック用タイヤの主流になるのかもしれない。
ジャパントラックショー2016 http://truck-show.jp/
開催場所 パシフィコ横浜
日程 9月1日(木)/2日(金)10時〜18時/9月3日(土)10時〜17時
(レポート&撮影:雪岡直樹)
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