ブースターケーブルの使い方と選び方
知らないと役立たないことも……
メンテナンスフリー化が進む最近のクルマでも、バッテリー上がり(過放電)は一番身近なトラブル。
JAFのロードサービス救援依頼理由でも、ダントツNo.1で、去年も全国で73万5326件も出動している。
バッテリーが上がったときは、ブースターケーブルさえ持っていれば、JAFなどを頼らなくてもエンジンを再始動できる。ドライバー必携のツールといえるだろう。
ただし、ブースターケーブルは、接続の順序が決まっているのはもちろん、ケーブルの種類によってはエンジンを再始動できないことがある。
ブースターケーブルの接続手順
トラブル車のプラス端子からつなぐ
- 救援車をブースターケーブルの届くところまで近づけて、エンジンを切る。
- 両車のボンネットを開け、トラブル車のバッテリーのプラス端子に、赤色のブースターケーブルのクリップを挟む。
- 赤いブースターケーブルのもう片方のクリップを、救援車のバッテリーのプラス端子につなぐ。
- 黒いブースターケーブルのクリップで、救援車のマイナス端子を挟む。
- トラブル車のエンジンの吊上げフック等(エンジン本体の未塗装の金属部ならOK 写真参照)に、黒のブースターケーブルをつなげる。
- 救援車のエンジンを始動し、アクセルを軽く踏んで2000~3000回転を約1分キープ。
- トラブル車のスターターを回して再始動。
- エンジンがかかったら、ブースターケーブルを取り付けと逆の順序で取り外す(これも重要)
通常は、これでめでたしめでたしとなるのだが、稀にブースターケーブルを正しくつないだのに、トラブル車のスターターが元気よく回らず、再始動できないことがある。