スーパー耐久第4戦の激戦区ST-4クラス
ラスト6分で大逆転というドラマが起きた
スーパー耐久レースで激戦区と呼ばれているのが「ST-4クラス」だ。ST-4の参戦規定は、排気量1501cc~2000ccの車両。駆動方式は特に定められていない。ここには、トヨタ86&スバルBRZのほかシビックタイプR、S2000といったマシンがひしめき合う。
第4戦となる富士スピードウェイでも、AドライバーとBドライバーの合計タイムでトップ6台が1秒以内という状態だったが、決勝レースではラスト6分で大逆転で#13 ENDLESS ADVAN 86が優勝というドラマがあった。
ST-4クラスでレースの大半を支配したのは、#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86の松井孝允/大嶋和也/井口卓人/蒲生尚弥組。最終ドライバーに交代するまで、2番手につけていたのは#13 ENDLESS ADVAN 86の村田信博/小河諒/元嶋佑弥/島谷篤史組だった。
#13 ENDLESS ADVAN 86は217周目にタイヤ4本を換えて元嶋選手を最終ドライバーとしてコースに送り出す。それに対して#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86は、#13 ENDLESS ADVAN 86の最終ピットインよりより5周後、蒲生選手にステアリングを託す。
このときのタイム差は40秒。これを守りきれるタイヤ無交換というチャンレジに出たのである。#13 ENDLESS ADVAN 86の元嶋選手が、トップを走る#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86より1秒から2秒速いペースで追いかける。
#86 TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86の蒲生選手は必死に抵抗するも、タイヤ無交換というチャレンジはむなしくも打ち破られ、チェッカーまであと6分間という261周目で逆転され、そのまま#13 ENDLESS ADVAN 86が1位となった
実は#13 ENDLESS ADVAN 86のクールスーツは故障していて、ゴール後には倒れ込んでしまうほど元嶋選手は脱水症状になっていたのだ。3位は#55 SunOasis AUTOFACTORY 86のたしろじゅん/大井貴之/伊藤毅/小野田貴俊組が獲得した。
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(撮影:成瀬陽介)
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