R32GT-R登場から四半世紀
錆で傷んだボディは修正できる
9月11日に静岡県の富士スピードウェイで開催された「R’s Meeting 2016」。
今年も5000人超の来場者を迎えるほど大盛況だったのだが、その人たちが立ち止まる衝撃的な展示物があった。
それは、錆に蝕まれたR32型スカイラインGT-Rのボディだ。R32型スカイラインGT-Rが16年振りのGT-R復活として登場したのは平成元(1989)年。
感覚的にはR32GT-Rは未だ現役モデルではあるが、じつは約四半世紀を経過しているクルマなのだ。
そう考えれば、錆のひとつやふたつあっても仕方がないのだが、展示されているボディはかなり酷い状態。
しかし、冬季に道路に融雪剤(塩化カリウム)が捲かれるような地域や海のそばの個体は、さらに酷い状態になっているそうだ。
ここで紹介する錆ている場所は、ほんの一例。展示物を見ると目を被いたくなるほど。
だが、R32型スカイラインGT-Rの弱点であることは間違いないそうだ。
はっきり言って錆を根絶するには、パネル交換が至高の修理方法だ。
この展示物を出展した「カナザワボディリペア」では、1台1台丁寧にボディを修復。
レストアというより整形外科といえるほど、さまざまな手法でBNR32を甦らせているのだ。
もちろん、お値段はそれなりに高いが、その仕上がりは新車レベル。それがうわべ(表面の塗装)だけでなく、きちんと内部まで手を入れるというのだからスゴイ。
R35GT-Rの初期型もそろそろリペアが必要な年式
そんな錆やリペアとは縁遠いようなR35GT-Rも、間もなく登場から10年(2007年発表)。
初期モデルで、走行距離をそれなりに重ねてくると、内装などは使用感というか擦れなどで傷んでくる。
「オーディオファクトリー サウンドプロ」では、R35のインテリアリメイクを提案。
シートの張り替えやシフトレバー、サイドブレーキレバー、ドアトリムなどの表皮交換。補修と同時に自由に色替えしてしまおうというのだ。
このような内装カスタマイズという発想は、さすがオーディオカスタムを本業としているだけある。
センタークラスターにiPadを埋め込み、そこにはOBDからのデータを表示させる。そして天井にエアコンスイッチを移設という大胆なレイアウトを施していた。
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