高騰するスカイラインGT-Rの中古車相場
価値をわかる人のためにユーズドカーを展示
9月11日に富士スピードウェイで開催された世界最大級のGT-Rの祭典「R’s Meeting 2016」。
オートメッセウェブでは、「ユーズドRコーナー」と称して日産スカイラインGT-R限定の中古車コーナーを出展した。
ここに展示できるGT-Rは、すべて「R’s Meeting 2016」の出展社が所有または委託されている個体。
つまり、GT-Rに精通したショップやメーカーが、同じくGT-Rに対して目利きができるファンを納得させられるクルマなのだ。
そんななかにR34型スカイラインGT-R VスペックII Nurが登場。その価格は、なんと『1734万円』!
この「ユーズドRコーナー」は、「R’s Meeting 2016」の来場者はみなさん、GT-Rというクルマの価値を理解し、購入者は大切に乗り続けてもらえる方々ばかりと思い、「GT-Rが欲しい」というプレオーナーに向けた企画だ。
イベントで展示したのは4台。
- BNR32 平成2年式 13.3万km 218万円
- BNR32 平成2年式 5.3万km 318.8万円
- BNR34 VスペックII Nur 平成14年式 5.3万km 価格応談
- BNR34 VスペックII Nur 平成14年式 4050km 1734万円
2.6リットル直6ツインターボエンジンを搭載する「第2世代GT-R」と呼ばれるBNR32/BCNR33/BNR34の3車種の中古車相場は高騰しており、とくにBNR34は高値安定。そのなかでも、BNR34 VスペックII Nurは平成14年2月に限定1000台で販売された希少車。もともとBNR34 VスペックII Nurの価格は高めだが、展示走行距離4050kmのワンオーナー、フルオリジナル、Nur限定のボディカラーであるミレニアムジェイドということもあり『1734万円』なのだという。
実際、業者オークションではBNR34 VスペックII Nurでボディカラーがホワイト、走行5000kmが1750万円(税別)が取り引きされたそうだ。
それに比べると、今回の出展車両はお買い得。多くの来場者から注目を集めていた。
BNR32はアメリカの25年規制対象外車(輸入しやすくないった)となってから、急に価格が高騰している。それでも、今回の出展車両はリーズナブルといえるだろう。
事前告知では、この2台のBNR32のほかに人気のあるVスペックIIのホワイト(ボディカラー)が展示されるとなっていたが、残念ながらイベント前に売れてしまったそうだ。
その個体の価格は314.8万円。走行距離は10.2万kmではあるが、展示されていた平成2年式BNR32の5.3万kmの318.8万円と価格はトントン。
来場者がどちらのクルマに注目するか、興味があったのだが。
商談に関しては、車両出展社であるショップやメーカーと来場者間で行われていたので詳細はわからないが、かなりの問い合わせがあったようだ。
しかも、上の写真の右側のBNR32(218万円)は、会場で売れたそうだ。
といっても、日本には車両の登録があるので、アメリカのようにその場で乗って帰ることはできないが・・・。
クルマの価値観を共有できる者同士の取り引きは、通常の中古車販売より高い信頼関係ができているはずだ。
【関連記事】