「あの200クラウンには負けたくない」
そう思っていたライバルが強い味方に
妻の美咲サンのフーガに相乗りして、再びイベントに行き始めた中村サン。
だが彼女としては、レジェンドの時のように2台でイベント会場に並べることに意味があると考えていた。
「嫁サンの気持ちに応えたくて、200クラウンを作ってもう一度2台でエントリーしようと思ったんです」。
そこでフーガを購入するなど、昔から付き合いがあったKCスタイルの門を叩く。
オーナーの熱い想いを聞き、代表の古川サンは最高の1台を作ろうと決意した。
「僕も昔200系に乗っていたのですが、あの時にできなかったことをすべて注ぎ込もうと思いました」。
そして仕様変更の打ち合わせをしていた時に出た中村サンのひと言が、この仕様を作る上でのカギとなる。「気合いを入れてイジるからには、沼津ナンバーの200クラウンには絶対に負けたくないんですよね」。
そのクラウンとは、かつてVIPスタイル誌の表紙に選ばれたゴマガレージ小澤サンの愛車である。
自分の作品に憧れてくれたショップへ
ブリスターフェンダーの作成を依頼
ここからが驚きの話なのだが、実は中村サンのブリスターフェンダーは小澤サンが製作した。
KCスタイルだってブリスターを作れる技術は十分過ぎるほどある。
それでも、わざわざ静岡県のゴマガレージに「外注」を依頼したのは、なんとKCスタイルの古川サンの考案だった。
「ゴマガレージの小澤クンが、僕のクラウンを見てフェンダーを作ったというVIPスタイルの記事を読みました。当時会ったことがなかった僕の名を小澤クンが挙げてくれたことが嬉しかった。その後、小澤クンと初めて会った時、『いつかコラボしよう!』と約束したんです」と古川サン。