意外とまだまだデータが少ない
400系コペンのホイール事情
現行モデルとなるダイハツ400系「コペン」は、どのサイズのホイールまで履けるのか?
コペン専門店「も。ファク」の協力のもと、5.5J~7.0Jサイズのホイール5種を試着した。
これからコペンでホイールドレスアップをするには、きっと貴重な履きこなしデータとなるはずだ。
2014年6月にフルモデルチェンジして2代目となる現行モデルが登場。ここで始めて、先代と新型は型式で区別され先代=880(ハチハチマル)、新型=400(ヨンヒャク)という呼び分けがされるようになった。
新型である400系コペン新型は量販モデルの「ローブ」、クロスオーバーの「エクスプレイ」、丸目の「セロ」と異なるエクステリアデザインをグレードを展開。これを可能としたのがドレスフォーメンションだ。
発売から約2年を経過した今も、メーカーの目標販売台数を超えている。
コペン用パーツは増えてきているが、ドレスアップの基本であるホイール交換のデータはまだまだ少ない。
まずは、ノーマル状態からチェックしてみよう。
優等生な純正ホイールならではのツラウチ状態
4.5J純正サイズ
WHEEL:NORMAL 16×4.5J INSET45
TIRE:POTENZA RE050 165/50-16
COPEN SPEC:フルノーマル
まずはフルノーマル状態にて基準値を計測するところからスタート。
純正ホイールは16×4.5Jリム&INSET45では前後ともかなり内側に入り、ツライチまでは余裕がある。
計測の結果、フロントよりリアのほうが約10mm内側に入ることも分かった。
フロントフェンダーとタイヤ(ホイール)のツライチ具合を見てみると、約15mmほど内側に入る。
リアもフロントと同じくツライチにはほど遠い。フロントより10mmも余裕の約25mm内側に入る。
デザインも豊富で選択肢は広いが
もうちょい攻めてみたくなる出幅
5.5Jサイズ
WHEEL:WORK EMOTION T7R 16×5.5J INSET45
TIRE:POTENZA RE050 165/50-16
COPEN SPEC:ダウンサスのみ(ノーマルキャンバー)
ホイールのドレスアップをするなら、純正サイズからのインチアップという考え方が主流。
400系コペンは16インチを採用するが、17インチ以上のスポーティタイヤがなかなか見つからない。
タイヤにはこだわらないというのであれば選択肢は広がるが、やはり、純正以上のグリップ性能は欲しい。車検のことも考えれば、ホール径は16インチでリム幅はINSET45であれば5.5Jの辺りが無難な線。
試着では、ワークエモーションT7R(16×5.5J)にコペン純正のポテンザタイヤを合わせてみた。
フロントフェンダーとのツライチ具合を見てみたところ、5.5J(INSETはノーマルと同じ+45)では約5mm程度内側に入る計測結果となった。
リアフェンダーとのツライチ具合の計測は約15mm程度内側。リアをもう少し攻める場合はスペーサーで調整するのもアリ。
純正キャンバーでもほぼピッタリのツライチ!!
6.0Jサイズ
WHEEL:RAYS VOLK RACING TE37 SONIC 16×6.0J INSET42
TIRE:BS ECOPIA PZ-XC 165/50-16
COPEN SPEC:ダウンサスのみ(ノーマルキャンバー)
純正の4.5Jや上の5.5Jを見てもらうと分かると思うが、フェンダーツライチに対してはまだ少し余裕がある。もちろん5.5Jがダメだというワケではなく、チューニング&ドレスアップ中級者以上になってくると、ギリギリを攻めたくなってしまう……という意味でだ。
ここからはフェンダーツライチに対してはミリ単位の攻防になってくる。
試着したのは、レイズの鍛造ホイール・ボルクレーシングTE37ソニック。
スポーツコンパクトカー向けのラインナップで、400コペンといった軽スポーツも視野に入っている。
サイズは16×6.0JでINSET+42。タイヤ銘柄はブリヂストンのエコピアPZ-XC。サイズは純正と同じ195/50R16をチョイスした。
フロントフェンダーとの位置関係は、タイヤのリムガード部分で7~8mm外側に出たが、ホイールのリムとトレッドは収まっている。
リアフェンダーとのツライチ具合は、最も外側に突出するタイヤのリムガード部分で2~3mm内側に入るが、見た目には超ツライチ。
ノーマルキャンバー&無加工では、はみ出る!!
6.5Jサイズ
WHEEL:RAYS VOLK RACING TE37 15×6.5J INSET35
TIRE:POTENZA RE71R 165/50-15
COPEN SPEC:ダウンサスのみ(ノーマルキャンバー)
ここまでのLA400コペンホイールテイスティングでわかったのは、ダウンサスで車高を落としたノーマルキャンバーの場合は、リム幅6.0J インセット42付近が限界スレスレということ。コペンを入手して、まずホイール交換したいというオーナーには最適。
コペンで、いわゆるチューナーズサイズとなるのは6.5J幅以上。車高調サスを入れてキャンバーをつけるなり、ホーシング加工を前提とする。
この車両ではフェンダーからはみ出ることは想定の範囲。6.5J幅のレイズTE37&165幅のラジアル最強のグリップを誇るポテンザ71Rを装着してみた。
フロントフェンダーとの位置関係は、6.5Jサイズ・インセット35ということもあり、どうごまかしても完全にはみ出る。
リアフェンダーとの位置関係は、フロントよりは約10mm内側に入るが、それでもノーマルキャンバーでは対処不能。はみ出ている。
これぞショップクオリティ!!
7.0J幅でもフェンダーツライチ!!
7.0Jサイズ
WHEEL:RAYS GRAM LIGHTS 57FXX 17×7.0J INSET38
TIRE:NANKANG AS-1 195/40-17
COPEN SPEC:も。ファク 195仕様(ホーシング加工)
「あれ? 400コペンってこんなにカッコ良かったっけ?」と、ドキドキしたアナタは、ハイセンスな感覚の持ち主。ロードスターかはたまたBMW Z4か? ハッキリ言ってそれに負けないぐらいの欧州カブリオレカー的な雰囲気が漂っている。
BLITZバンパーにドレスフォーメションされているのももちろん効果的だが、何よりもこのクルマを印象づけているが、7.0J×17インチのホイールと195タイヤなのだ。足もとでここまでカッコ良くなるのだがら、クルマいじりは止められない!!
フロントフェンダーとの位置関係は、ホイールのディスクの突出はあるが、リム部分でほぼツライチ。
リアフェンダーとタイヤ&ホイールの位置関係は、フロントと同じようにディスク面の突出はあるが、リム部分でほぼほぼツライチ。
<撮影・取材協力>コペン専門店 「も。ファク」
TEL072-791-5559 http://www.mo-fac.com
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