「トヨタ」が立証したオカルトグッズ!?
DIYで汎用テープを装着しても効果あり
トヨタがマイナーチェンジした「86KOUKI(後期)」の試乗会で注目を浴びた謎(!?)のパーツがアルミテープ。貼るだけで、ハンドリングが良くなるなどの効果を発揮するという。
果たして、オカルトか? それとも自然の真理を発見したのか?
気になるところだが、トヨタ86の試乗会では、わざわざアルミテープ体感の試乗時間まで作っていたので、相当の自信があることには間違いないもの。
幸いにも試乗のチャンスがあり、自分でも試してみたので紹介しよう。
トヨタの説明によると、クルマが走行中しているときにはボディやガラスなどの表面を流れる空気との摩擦によって静電気が発生。
ボディが帯電してプラスの電荷をもった状態になり、同じプラスに帯電している空気を反発して押しのけるような作用がでてしまう。
この状態では、ボディ表面を流れる空気が剥がれやすくなり、流れの乱れた境界層の厚みが増えてきてしまう。そうなるとボディ本来のエアロ効果が少なくなるばかりか、流れの不安定な境界層が分厚くなるのでクルマ自体の動きも安定しなくなってくる。
トヨタが走行前後のボディ帯電状態を計測した結果、場所にもよるが10km走行後に4500Vに達した場所もあるとのこと。また、バンパーやガラスの帯電量を変えると空気の流れが目に見えて代わり、帯電のない方がボディ形状に沿った流れになっている。
実際の走行でも帯電することが確認されていて、数カ所で測定した結果では走行前に20Vだった部分が10km走行後に500Vになっていたが、アルミテープを貼ることで150Vに低下したそうだ。
トヨタ純正オカルト「アルミテープ」!?
静電気はアルミテープのへリやエッジ部から大気中に逃されるそうだが、純正のアルミテープは糊が導電性になっていて、形状も櫛形になっていて静電気を逃しやすくしている
なるべく細くエッジを立てた方がよいので、テープの切断面の形状も工夫しているという。ただし、効果をお試しするのなら、ホームセンターなどにある市販のアルミテープでも十分とのこと。
86の試乗会では、前期型を使ってアルミテープの有無を比較する機会を作ってもらったが、1回目はステアリングコラム下のみで走行。
1回目の感想は「ステアリングの初期応答が良くなったかなあ?でも言われなければ分からないレベルだなあ」というものだった。
2回目は、前後パンパーとフロントガラス下に貼って同じコースを走ってみた。
「同じクルマとは思えないくらいステアリングの初期応答や安心感が上がった!」という感じになって、「もしかして本物かも?」という気分になってきた。
「簡単にテストできますよ」とのことで、試乗会場で使っていた汎用型のアルミテープを分けてもらい自分のクルマにも貼って試してみた。
ちなみに86の試乗車に装着されていたアルミテープは、市販されているという説もあるが、何軒かのディーラーに問い合わせてみたが確認はできなかった。