王道ではない車種で王者を目指したい
負けず嫌いな男が作り上げた珠玉の1台
続いて辻100系チェイサーの最新仕様を詳しくチェック。特に見てほしいのが、ワンオフのブリスター+オーバーフェンダーだ。
所属チームの象徴ともいえる以前のクッキリしたオバフェンも気に入っていたが、今回は「ツライチ」を極めたかった。
「以前はツラウチでしたが、今のVIPやスタンス系はシビアなツライチが流行っています。VIPというジャンルに限らずどこのイベントに行っても勝つためには、ツライチの方が注目が集まると思いました」。
純正のプレスラインを起点としたクッキリとしたブリスターラインは、昔のVIPを彷彿とさせる。
しかし今風を狙って、デザイン性も追求。フロントは後方を尖らせてドアにかけ、リアはブリスターのラインを下から上にシュッと立ち上げて後ろに伸ばした躍動感のあるディテール。
この独創的なデザインをカタチにするため、純正のサイドモールを取っ払ってキレイにスムージングしている。
「前・後ろだけでなく、真横から見てもカッコいいブリスターが理想。ラインが途切れないように、給油口をツラにしたのもこだわりです」。
オーバーフェンダーは前仕様と同じく、クッキリとしたアーチを形成。
スソは途中で絞らずに下まで伸ばし、ミドルとは感じさせないワイドボディへと進化した。
さらにホイールはエクイップE05に履き替え、サイズもそれぞれ0.5Jアップ。ディープなリムと紙一重のツラを手に入れた。
「Tガレージの高橋サンは妥協を許さない人。フロントフェンダーが気に入らず、僕がお店に行ったら勝手にそれを壊して作り直してしまうほど。逆に僕のわがままにも付き合ってくれて、2人のこだわりを共有しながら製作した自慢の逸品です」。