照度の高さを求めるならHID
発光の瞬発力ならLEDバルブ
アフターマーケットのヘッドライト(フォグランプも含む)用LEDバルブの登場によって、従来からのHIDキットとどちらを選ぶか悩みどころとなっているはずだ。
それぞれにメリットがあり、デメリットもある。
結論から言ってしまうと、LEDバルブもHIDも扱う「fcl.」によると、明るさを求めるならHID。発光の立ち上がりスピードと取り付け性の高さはLEDという。
そもそもLEDバルブとHIDバルブでどちらが明るさにどのくらいの違いがあるのだろうか?
メーカーによってさまざまな商品が販売されているが、ヘッドライト用としては35WのHIDは3000ルーメン前後で、LEDは1800〜4000ルーメンと幅広いが、HIDのほうが比較的明るい製品が多い傾向にある。
取り付け性に優れるLEDバルブ
省スペース化と省電力を実現
取り付け性では、ほぼトレードインでDIYでも装着できるLEDに対して、バラストなど構成部品の多いHIDは装着スペースと取り付け技術力が必要だ。
とくに、最近のクルマは取り付けスペースが少ないため、LEDのメリットを感じるケースが多いようだ。
LEDは発光する際に熱が発生する。
ところがLED自体は過度の熱に弱く、寿命が著しく低下するケースもあるので、放熱するためにフィンやファンを採用している。
そのためハロゲンバルブに比べると大型化する傾向にあり、ライトユニット後方のスペースが必要だ。
大光量チップや複数のチップを採用したLEDは、発光する際の熱量が高いため、放熱部分(ヒートシンク)は大型化する傾向にある。また、商品によってはLEDでもHIDのバラストのようなコントローラーを別に設置する必要があるケースもあり、HIDと取り付け性に大きな差がないモデルもある。
大容量LEDを選ぶ際は、メーカーが公表しているバルブあたりのルーメン数や商品構成をチェックしておく必要がある。
その一方で、発光部/放熱部(フィンやファン)/コントローラーが一体化したLEDバルブは、取り付けスペースの無い最近の車種でも、カンタンに装着できるのがメリットといえる。
単3電池でも点灯できるLEDバルブ
気になる消費電力だが、LEDバルブはHIDやハロゲンバルブに比べると少ないモデルが多い。
とくに高効率チップを採用しているモデルは、明るさと省電力を両立しているので、アイドリングストップ機能付きのクルマやハイブリッドカーには最適だ。
また、点灯時に大電流を必要としないので、スイッチを入れて素早く100%の明るさを発揮する商品も多い。ハイビームやコーナリングランプのようなON/OFFの多いライトにはLEDがオススメといえるだろう。
fcl. TEL082-503-2715 http://www.fcl-hid.com/
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