中途半端で終わるわけにはいかない
夢だった後期仕様を完成させて見事復活
シンプルにドレスアップするというコンセプトは、1台目の51フーガから貫いている。
20代前半という年齢的にもハデな仕様で目立ちたい盛りだと思うが、ここはあくまで街乗りできる仕様を重視。クルマには全く興味がない人にも見られることを強く意識している。
「やっていることはわかりにくいけど、クルマを知らない人や自分より上の世代にもカッコいいと思われる一台にしたかった。だからハデではなく、シンプルに仕上げました」。
ボディカラーは高級車だからこそ黒。それは外せず、1台目はKH3ブラック。
今回はさり気なく違いを出したかったから、光が当たると紫が強く出る特別色のガーネットブラックでオシャレさも演出する。
その艶やかな色合いにしっかりと馴染んでいるのが、後期用の純正パーツ。
「去年フーガがマイナーチェンジして、誰よりも早く後期仕様にすれば目立つと思いました。事故らなければ1台目でやるつもりでしたが、2台目で頑張ろうと決めた直後に後期の部品を集め始めました。事故ってから1~2週間後のことです(笑)」。
エアロは後期用のフルバンが出回っていないため、ワンオフで製作。
フロントはブレーンの『プレミアムスポーツ』トヨタ18系クラウン用、リアは同じくブレーン・X10のトヨタ200系マジェスタ用を後期純正バンパーとニコイチ。アールが全く合わず、4分割して整えた。
「後期のスポーティさを少し和らげたくて、シンプルなエアロを選びました。後付け感が出ないように、下のラインもキレイに揃えています」。