1〜2分アイドリングさせてオイルを循環
正確には油温70℃以上で暖機運転完了
サンデードライバーなど、どうしても1週間以上クルマを動かさない場合は、エンジンのドライスタートは仕方ないにしても重要なのはその後だ。
まずは、エンジン始動時にアクセルを踏むのは厳禁! よく始動直後に「ブォン!」なんてエンジンの回転数が高くする人がいるが、これがもっともエンジン内部のパーツをキズ付ける。
現代のクルマならキー(スタートスイッチ)だけでエンジンは始動できる。そして1〜2分間アイドリングさせて、十分にオイルをエンジン内部に循環させてほしい。これだけで金属接触が抑制されて、パーツの異常摩耗は抑制できるのだ。理想は水温計の針が動き出してから(針が中央にまで来るのを待っている必要はない)、クルマをスタートさせるといい。 とはいえ、排気音など近隣への配慮などから、長くアイドリングできず発進せざるを得ないケールもあるだろう。
最近のクルマはエンジンが暖まっていなくても、コンピュータで燃調や点火時期を制御しているので問題なく走行できる。
ここで注意してほしいのが、最低限水温計の針が中央を指すまではエンジンの回転を2000〜2500rpmくらいまでに抑え、負荷も最小限にユックリ走ってほしい。
本来は水温が上がるより油温が70℃以上になるまでは、ユックリ走るのが正しい。これはピストンとシリンダーなどの金属パーツは十分に暖まって熱膨張していないので、設計値よりパーツ間のクリアランス(間隔)が広い。その状態でエンジンに負荷を掛けたりすると、ガタがあるわけで油膜はキチンと保持されず異常摩耗の原因となる。
また、ミッションやデフ、ブッシュ類なども暖機運転が必要。しかし、これらは走りながら自然に暖めるしかない。つまり、エンジン始動してからしばらくはユックリ走らせるのがポイントだ。
このような配慮をするだけでクルマの寿命は、かなり違ってくるはずだ。
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